3. 春日八郎の実家はあそこだよ

国道49号の信号から旧道を東に進み、下り坂の両側に住宅が立ち並んでいる。
「あそこの家の門のところにおじさんがいるから、薬王寺がどこか聞いてみようよ。」
「すみませーん」と助手席の窓を開けておじさんに声をかけた。
「薬王寺はどこから行けばいいですか。」
「薬王寺かあ、ズーと行くと店屋とかバス停とかあるから、
そっから右にもどって道の下をくぐって、春日八郎記念館の方へ行くとあるよ。
春日八郎記念館しってるべ。」
「春日八郎はバンケ出身だったんのだったでした。」
杉の糸桜
「へーー会津出身と聞いていたがバンゲ出身とはしらなかったよ。」と荒井さん。
「そうだよ。有名な春日八郎はここ出身だあ。」とおじさん
「ここ、ここですか。」
「そうだよ、ここだよ。あそこの床屋の隣で育ったんだあ。」
「えー、ここですか。」
「ありがとうございました。」
「驚きましたね、荒井さん」
「まあですね。春日八郎記念館の方向へ行ってみようよね。」
車は、静かに走りながら、この辺が春日八郎の実家かなキョロキョロして坂道を下った。
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