24 山道の八百屋さん

すれ違えないデコボコ農道をランクス君が脱輪でもしたり、
腹が地面に付き動けなくなったったりとの心配をよそに、
さすがひーちゃんランクス君のハンドルをうまく捌き、
鉄工所まで戻り国道49号で出ようとすると、
「なーんだ、小学生が描いたような岩倉さくらの絵と、平成七年度たんぽぽ運動の看板だ。」
と、ひいちゃんが言った。
ランクスくんに乗ったひーちゃん、まーちゃんとミニドックのぼくは、
49号に出るとスグに県道136号に左折して小野町に引き返した。
何か言いたげな沢名のさくらの前を素通りして県道286号に
乗り山の坂を下りながら先を急いでいると、
「来るとき見た、山の八百屋さんがあるわよ、山菜汁があるかもしれない寄っていくわよ。」
とまーちゃん。
高山舘桜
駐車場に乗り入れ、僕とランクスくんを置いて、まーちゃんとひーちゃんは
にわか造りの八百屋さんの中に入って行った。右手に倉庫があり、
構造改善事業とか僕には難しい漢字に書かれており、農作物がここから運び出されている。
しばらくすると、ひーちゃんとまーちゃんが大根、たまねぎ、漬物、こんにゃくなどの
野菜を買って戻って来た。
「山菜汁なかったわね。おトイレ何処かね。」とまーちゃん
「事務所にあるんでないかなあ、ぼくも済ましとこう」と云って戻っていった。
少しすると、「シュンちゃん喉渇いたでしょう。」とスポーツ飲料を少し呑ましてくれた。
「出-発。」とひーちゃんの声でランクスくんはブルっとして走り出した。
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