23.さくらと間道

「小さな石碑や地蔵さんがあるよ。へー道、間道らしきものが
山に向かってあるから一寸行ってみるよ。」
と上杉林の手前でひーちゃんの大きな声がした。
 「シュンちゃん、ダンナさん一人じゃ心細いから一緒に入ってみて。」
とマーちゃんに言われたが、僕もそのつもりだったので猛スピードでかけ上っていくと、
ひーちゃんは石垣らしい跡がある間道らしき道を上っていた。
 僕は、ひーちゃんの後を付いていく、なんか薄暗い杉林の中、
杉倒れて道を塞ぐ、山の頂上を目指すのだろう道跡が杉林が過ぎると雑木がトウセンボー。
「帰ろう。シュン、熊でも出たら大変だ。」
とひーちゃんが引き返したのでホッとした。
高山舘桜
ランクスくんの所へ戻ると
「昔の道かな、この桜も道しるべかなあ」
とひーちゃん。
 まーちゃんが
「あーそう、フキノトウ採ったし行きましょうと」
とドアを開け車に乗った。運転手交代ひーちゃん運転である。
 「ちょっと待って後ろを見るから」
とマーちゃんはランクスくんを降り後ろで車掌さん。
 「バックオーライ、あまり後ろに来ないで、オーライオーライ」
ランクスくんもヌカルミ、ヘコミに入らないように慎重に元来た道に顔を向けた。
 「ジャー、安全運転」
とマーちゃんが助手席に座りシートベルトを締めるを確認してひーちゃんはユックリと出発した。
僕の耳に、
 「道々、気をつけてお帰り、満開だと感動したのにね。」
と聞こえた。
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