22. さくらとふきのとう

岩倉さくらの周りは一応綺麗にされて僕にとっては
運動場のようなもんですが、駐車場らしきもんが無いです。
ランクスくんは、平らな場所で余り奥行かないよう注意して止まった。
もしも、タイヤが滑って出られなくなったら、
ひーちゃんに「力無しでダラシナシ」と怒られたあげく、
整備工場のレッカー車君に世話にならなければならないと困るだって。
ぼくもね、足が速いから整備工場まで走れと言われると泥まみれで困るなあ。
ひーちゃんは今、さくらの太い幹や、枝ぶり、全景をバシャパシャと
バカチョンカメラのシャッターを押してさくらの周りをウロチョロしているんです。
岩倉桜
マーちゃんは、チラット町指定の天然記念物であるさくらをチラット見ていたんですが。
「あーら、わたしの大好きなフキノトウが出ているよ、
誰かここに来て採った跡があるけど、まだまだ、採れるからシュンちゃん手伝ってと」
トランクの中にある手袋を取り出し、後ろの席のドアを開け僕を外に出してくれた。
でも、ぼくは、フキノトウのニオイが嫌いなんですと、小さな声で言って、
ひいちゃんの所まで全速力、マーちゃんの所に滑り落ちる楽しいな。
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