17. 国道49号に出る

地図の上の平田村沢名目の庚申桜の声に押されて
僕たちを乗せたランクスくんは、県道136号と国道49号が
落ち合うところを目指して力を入れて坂をかけあがると
左カーブとともに坂を上り切って下り坂になりランクスくんは
大きく吸った空気をホッと吐き出している。
 「下りになったら、景色が開けたよ。あの道が国道49号ハズなんだ、
その交差点を右に曲がって信号を通過すると左側に三合の地名があるんだ。
阿部さんの資料に平田村三合の岩倉ザクラと書いてあるよ左側に何か案内があると思うよ。」
 「そんなに言われても覚えられないわよ。右、左、左?ジャ右に曲がるわね。」
馬場ザクラ
僕は、今度はランクスくんの後輪をキキーとでも音を立てて急にでも曲がられて
フッ飛んで仕舞い、また、笑われてしまってドイツ犬のプライドもガタ落ちでなちゃうからね、
いまね両手を運転席と助手席の間のボックスにシガミついて、顎も乗せちゃってね、
後ろ足は後部座席のシートに10本爪をたてて、踏ん張ってるんだランクスくんは、
 「ウムだって。」
そしたらね。マーちゃんは優しいね。ゆっくりと停止して静かに右に折れてくれてさあ。
 「シュンちゃん、大丈夫よ。ダンナさんは鼻が鈍感なんで桜の香りがしたら教えてね。
ここはね平田村と言うんだって、ダンナさんの道案内によると、
いわき市に近い模様よ。郡山が遠くなって、お母さんの匂いも遠くなっているね。」
馬場ザクラの写真はこちら

現在、コメントは受け付けておりません。