10.吉野辺の種蒔桜

ランクスくんに乗る僕。運転手はマーちゃん、ガイドはひーちゃん。
小野インターから信号を左折して西に向かって4,5分のところで。
 「あれだ、右の道端の丘の上にある桜がこの前4人で探した古木の桜だよ。
そこそこの道に入って止めて。」
 「そこそこって、そこ」
 ランクスくんは、農道の左側でなく右側の端に止まった。
「シュン太、右側駐車だけど農道だからどうでもいいだね。」
と小さな声で僕に話しかける。
 「僕はドック法のことは知ってるんだが自動車の交通法は知らないよ。
ドック交通法はドッチでもいいよ、立ちション禁止でもないよ。」
 「そうかい。」
 「なんか、古木の桜にみえないよね。未だ、満開でないのね、花のチッチャイね。」
種蒔桜
「400年の種蒔桜だよ。階段を登って上に行って見ると太いよ、枝が張っているよ。」
 「そうう・・シュナどう。あんたは桜のことなんかわかんないよね。
それより外へ出たいのね。」
 ひーちゃんはカメラを持って車のドアを開け外にでて色々の角度から、
カメラマンになったように、バカチョンカメラで桜を撮っている。
 ぼくは、咲いていることは解るが食べ物でないし余り興味がない。
マーちゃんが外へ出してくれたので、クンクン草の匂いか、
モグラは居ないかなあと更に土に鼻をつけた時。
 「よーくきたなあ・・・400年もこの地で道を眺めでいるがあー。
おまえさんさんのような、ドイツの小さなシュナウザーという犬は初めてじゃ。
一寸顔を見せとくれ。」
 「えええ」
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