7. パーキングの主と美しい犬

「丁度昼の時間だわね。ここのパーキング前にも寄ったことあるみたいね。」
 「何回か休んで行ったことあるよ。」
 「似ているパーキングあるからね。そういえば、そそう、笹団子売ってるところよね。
そして、高速道路の白石付近で事故があって大分休んでいたわよね。」
 「あれは、下りのパーキングだよ。」
 「兎に角、昼ごはんにしましょう。その前にトイレ休憩、シュンちゃんも待っててね。
後で外でトイレタイムよ。」
 バタンとドア締り、ひーちゃんとマーちゃんが車から離れていくと。
 「おれ、シュン太が言う通りパパ主人の運転でが張り切り過ぎたよ。
でも、ダッシュとスピードが遅いとハンドルをバンバン叩いて怖いもんな。
丁度、昼休みだ神経使っちゃまあってさ、エンジンにキーがはいるまで昼寝るだヨん。」
種蒔桜
ランクス君が寝ようとすると、
 「誰だ、寝ようとしてたのにおれのケツに乗るのは。野良猫か。
何だって、おれがここを仕切ってるんだって。うるせえ猫の癖に、
シュン太フロントガラス前に見えるだろう。お前さん犬だろう。何とかしな。
猫の爪にでも引掻かかれたら痛いだろう。それに、傷でもついたら
パパ主人から俺まで怒られちゃうよ。」
 「そう、ランクスくん、ぼくは猫には興味がないもんね。
ガラス窓越の自動販売機の前の椅子に、おかあさんとおねえちゃんと妹に連れられた
可愛いヨークテリシャの女子がいるんだ。ぼくが両手を振ると首を振ってくれているんだよ。」
 「お前、余程バカだね。あれは、イヤイヤしてるんだよ。」
 「ちがうよ。」
 「どうでもいいから、猫を追っ払ってくれよ。ああ、パパ主人が帰ってきちゃったよ。」
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