4. 筆甫に着いた

3人の乗ったカローラは九十九折の道を上っていくと案内板に至る霊山と書かれてある。
 「筆甫の奥に、タカさん、霊山があるですよ。山越せば福島県ですよ。」
 「野上さん、福島県の霊山町ですか。」
 「霊山町か、わかんねすけど県道45号は峰の手前で行き止まりで、
 福島側でも行き止まりでなんですがね、福島県でも県道45号なんです。
 私も筆甫の先に行ったことはないですね。」
親王桜
 カローラは清みきった川の水に元気つけられ、渓谷の中を上っていく。
ポットひざしが明るくなった、田んぼが広がりを見せ、遠くに小さく人家も見え、
その奥に霊山らしき山が大きく見えた。
 「筆甫に着いた。」
 「筆甫ですね野上さん」
 「久しぶりしゃ、何年ぶりか。」
 筆甫谷の小盆地に着いた3人の乗ったカローラは、田んぼ、畑を眺めながら快調に走る。
人家が右手の土手上に過ぎ、集落が近づいてくる。お母さん達立ち話をしている。
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