4. 良くござしゃった

車に戻り桜を目指した。
青い屋根の裏の道をユータウンして北に向かい舗装の広い道路から右折し
狭い農道に入った。デコボコ道を「それ行け」とばかり走る、
200mほど進むと左手の奥に桜が大きく見えた。
 「あった、古木の桜があった。」
更に細い、車一台がやっと通れるガタボコ道を進むと、桜が両手大きく広げて、
 「良くござっしゃった」
と歓迎しているように思える。
 桜の周りに畑か原っぱか、空き地がある、駐車スペースらしき場所で車を止めた。
種蒔桜
古い木片に種蒔桜と書いてあるが古ぼけている。
 桜の木下に、雪の重さに耐え切れずに折れたのだろう太い枝が、
地面に横たわる雪国の自然の厳しさを改めて感じる。
 5分咲きの小さい花が、厳しい寒風や豪雪に何百年も耐え、
春の喜びを分かち合うように口を揃え唄っている。
 原っぱの端に小さな立石には、馬場の墓の文字が刻まれている。
そして、田園の遥か遠くの磐梯山は会津平野を見渡ように眺めている。
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