2. 親しいばあちゃん、素朴なおじさん

親切さにお礼を言い役場を出た。
役場で教えて貰ったとおり県道を南進すると中学校の案内板があり、左折した。
私は実際のところどちらが南か東か、どの方向に車が走っているか分からない。
ポツポツと住宅が点在する田園地帯である。
車の前方の道路沿いの屋敷畑に3,4人のおばあちゃんが
道路端に座ったり立ったりして話しをしている。
「すみません、北村は、まだ先ですか」
と車の窓腰に声をかけると。
「まだ、先だ。何しに行くんだ。」
と座ったばあちゃんが答えてくれた。
「北村の桜を見に行くんです。」
「桜か、まだ、チョトはやいでかもしんね。」
「行ってみます。ありがとうございました。」
種蒔桜
また、ポツポツと家が点在する、田園地帯を走ったが、
感覚的に北村を通り過ぎたと信号がない道路で信号を発した。
ユータウンしようと、小さな部落に通じる細い道に右折すると、
農家らしい家があり、その家の前の水路池で65、6歳のおじさんが仕事をしている。
新井さんが、車を降り、北村馬の墓の桜の場所を尋ねたて戻ってきた。
「わかんね。」
だってさ。
なるほど、愛想が無く、ぼくとつした会津そのものの男らしい感じがした。
車のアクセルを踏む間もなく、部落の中のT字路の交わり場所に来ると、
古い道標とお地蔵さんがある。きっと近世の前から続く古い道だろう。
右に折れるか、左に折れるか、迷ったが、行き過ぎた感がある。右に折れ、戻ることにした。
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