長兵衛屋敷の枝垂れ桜へのパーマリンク
2008 年 3 月 22 日 土曜日長兵衛屋敷の枝垂れ桜
秋田県大仙市協和町船岡字宇津野249番地
樹 種 枝垂れ桜
樹 高 10メートル
根 廻 り
目通り幹周り 5.5メートル
推定樹齢 300年
長兵衛屋敷の枝垂れ桜
秋田県大仙市協和町船岡字宇津野249番地
樹 種 枝垂れ桜
樹 高 10メートル
根 廻 り
目通り幹周り 5.5メートル
推定樹齢 300年
アイシスさんは、Uタウンして、歩くスピードで戻ります。
「左のあの辺だよ。」
「左に、細い道とその、少し前に大きい屋根の建物があるわよ。」
「あまり大きくないが桜の花が咲いているね。行ってみよう。」
「失礼して、敷地の中まで、ここで、駐車するわね。前建物は、新しく公民館か何かじゃないの。
えー、グループホーム桜木荘だって。」
「左のあれ、桜、あれかな、見てくるね。」
と言い残し、ひーちゃんはカメラを持って桜の方の傍に立つと丸と言う字を指
で作って合図して来ました。
「シュンちゃんも車から降りて休憩よ。オシッコしようね。ひーちゃんの様に慌てないでね。
首輪とリードを付けてね。」
敷地の外でオシッコを済ませて、桜さんの処に行って見ますと、幹が空洞に成り中から
新しい幹が出ではいますが、痛ましい程年を経た桜さんが懸命に花を咲かせているようでした。
写真を撮り終えたひーちゃんは裏小路に出て。
「ここが桜小路か、長兵衛屋敷跡、豊島家敷跡か。」と独り言を言っています。
アイシスさんは道を右に折れて窓から顔を出して桜を探ししているひーちゃ
んを気遣ってゆっくりと走って行きます。
丁度良く集落の3軒目の家の前畑でおばあさんが仕事をしてところに会いました。
ひーちゃんはアイシスさんから降りて行って、
「すみません、宇津野の枝垂れ桜を探しているですけど、どの辺にあるか分か
りませんか。」
「桜かえ、後ろ、あそこの屋根あたり、小路のトコだよ。」
「そこの屋根の後ろあたりですか。」
「そうだよ。」
「ありがとう御座いました。」
とアイシスさんに戻ると、
「バック、後ろ屋根の後ろあたりだよ。」
「じゃあー、ご免して頂いて、庭先を借りましてバックしましょうね。」
アイシスさんは石の門柱の先に顔を少し突っ込みバックしてUタウンをした。
ひーちゃんとマーちゃんは、おばちゃんに頭を下げたが、おばちゃんは何事
も無かったのように仕事を続けています。
「さあー、次は、上宇津野というある枝垂桜だよな、エーとカーナビをセットして、
この旧道を前に西に進んで、バイパスと交差するそれを横断して山手に行くんだな。」
「大丈夫、出発するわよ。」
「ジャ行こう。」
アイシスさんのカーナビの案内で、旧道からバイパスを越え山手に向かう道を走ります。
どこか懐かしい山水、畑、そして、長閑、羽前の山野も羽後の山野も暮す人々の温もりは
同じように感じがします。
「カーナビからすると宇津野はこの辺だよな。上宇津野は地図とカーナビの地図に無いよなー。
宇津野を通っているからこの辺かな。この辺だかも。チョット、止まってね。」
「この辺なの、右手に家が、集落があるからね、ここを、この道を入ってみようね。
どう、シュンちゃん、古木桜の花の香がしないかなー。」
「クンクン、わん、わん。」
「シュナ、花のイイ香すんの。右の集落に行ってみようー。」
萬松寺のシダレザクラ
秋田県大仙市協和町境
樹 種 枝垂れ桜
樹 高
根 廻 り 5メートル
目通り幹周り
推定樹齢 130年
参考ガイドブック 秋田の桜
アイシスさんは、僕にモット修行に勉強しなさいと言いたげに、お寺さんの塀に説法“教え”が
デカく書いてある所で駐車しました。
しかし、折角のお寺さんの“教え”をも見向きもせずに、ひーちゃんはカメラ2台を携えて境内に
入って行ってしまいました。
「シュンちゃん、車で待ってましょー。ひーちゃんはカーナビ見て、地図見て運転して大変だからね、
此処からは私が運転手しましょう。あーら、2両編成と短い列車が通ったわよ。右方向にいくわよ、
ダンナさんが線路は奥羽本線と話してたからね、大曲、湯沢、新庄を通って山形に行くのかなー。
境駅って、秋田駅まで幾つ目の駅かなー。シュンチちゃん。」
「わんわん、分かりません。」
マーちゃんと僕はボンヤリと過ぎ去った列車の方向を眺めていると長距離のドライブで、
眠気に襲われて、コックン、コックンと居眠りをしてしまいました。
アイスさんの助手席のドアが開くと同時に、
「萬松寺の本道の前にお墓を覆うように、桜が咲いていたよ、
元の桜が戊辰戦争焼かれてしまって、焼け跡から新芽が3本出た桜で
樹齢130年の桜だったよ。」
と言いながらひーちゃんが戻ってきた。
協和インターチェンジのゲートを抜け一般道路に出て桜探しが始まりますが、
アイシスさんには、カーナビが装着しているので、スムーズに目的地に着きそうと
安心していたところ、ひーちゃん運転手は、一応カーナビの画面を見てたはずなんですが、
交差点の矢印を見て秋田方面の逆だと思い込んでおり、左折してしまったのです。
アイシスさんとカーナビさんが画面の矢印をグルグルしているのを見たマーちゃんが。
「後ろの方ジャナイ、間違ったわよー。」と言う指摘にヤット
「あーそうだ。間違った。Uタウンだ。交差点まで戻ろう。ブー―。ヤッパリか
右に戻って右だったんだー。」と頭を掻いています。
「しっかり、カーナビを見てよね。羽後境駅の方面だから真っ直ぐ行って左折ね。
カーナビは便利ね。」
「萬松寺か、山形の松波にも万松寺がある関係あるかなー。チョイ待ち、車を止めるよ、
地図では、国道13号、とJR奥羽線に西側、羽後境駅の手前だよなー。線路を渡る前で左折だ。
キットあの旧道だよ。行こう。」
「間違いないのー。」
「ワンワンOK」
左折して少しアップダウンの旧道を走り、右に大きく曲がる所にお寺さんが有りました。
「あれだよ。そこに、塀の傍、道路の端に止まるよ。」
「秋田に行くんだ、さくらと田沢のたつこさんに会いに行くんだ。」
とひーちゃんが僕とまーちゃんを瀬突いて山形市の僕の家を出て
「今日はまずは、協和町からだイクゾー。」と言うデカイ声にビックリして、
トヨタ、アイシスさんは猛スピードを上げて走って新庄市、金山町を通り抜けて、
出来立てのホヤホヤの主寝坂トンネルを通って、まもなく及位にかかるそうです。
ぼくは、お二人さんのお供をして、3回ばっかしこの辺を通過していますが、
”しゅねざか“とか、”のぞき“とか難しい、面白いか「ワンワン」の言葉では無いのです。
そんな事を考えていると、秋田県雄勝町、ジャ無いんだそうです。ガッペイか何かで
湯沢市に成ったんだってね。
美女小野小町のオカチと前は言っていましたね。
僕のドック頭では未だ理解出来ませんが、とにかく、きょうは、特にアイシスさんは、早いです。
湯沢のインターチェンジから高速道路に乗って走り、横手ジャンクションと言うところで
秋田自動車道に乗り変え、大曲ICを通り抜けて、大曲と仙北郡がガッペイした大仙市の
協和ICに着いたと、ひーちゃんが話していますが僕の頭の構造では理解不明です。
兎に角、第一の目的地協和町に着いたようです。
嶽原のオオヤマ桜
山形県山辺町畑谷嶽原
樹 種 オオヤマ桜
樹 高
根 廻 り
目通り幹周り
推定樹齢
「あそこの農場の建物のところ、えーと、左に折れます。」
「おじいさんも畑に向かっています。おばあさんの処にいくんだわ。農家っ
て大変なのよ。」
アイシスさんは、建物の手前で止まりました。でも、家の人の姿も影有りません留守なのかもしれません。
広い敷地なんでOKでしょう。
ひーちゃんは、車の外へ出たんですけど、すぐ戻ってきました。
「此処だ、あの、大きい木だよ。資料の風景と同じだよ。まだ、ここは、蕾の
固く、桜かなんか、わかんないんだよ。あれだよ。」
と言い残してカメラを持って、資材置き場、池の側を通って桜の方へ急ぎ足で向かっていますが、
道が無いんで余り急がない方がいいと思います。
「シュンちゃん、だんなさんが戻ってきたら、池の冷たい水を汲んで貰いましょうね。
寒そうだから外へ出るのは、後でね。」
暫くすると、ひーちゃんが帰ってきたよ。
「大山ざくら、一本、花が咲くと絵になるなー。後10日はかかるなー。じゃ
ー水汲んでくるよ。待ってナ、シュナ。」
ほんとに、ほんとに冷たい水でした。花より水でした。