見滝寺のしだれ桜へのパーマリンク
2008 年 3 月 2 日 日曜日見滝寺のしだれ桜
山形市大字松原
樹 種 しだれ桜
樹 高
根 廻 り
目通り幹周り
推定樹齢 200年
見滝寺のしだれ桜
山形市大字松原
樹 種 しだれ桜
樹 高
根 廻 り
目通り幹周り
推定樹齢 200年
駐車場に着くと、まー、慌てなくても良いのにひーちゃんは、カメラを持っ
て参道に被るように土手に根を張る、蕾の固い桜を目差して、小走りで近づい
ていてバシャ、バシャと写真を撮って、
「何百年も経つ桜かなー。染井吉野かな。」と言いながら車に戻ってきた。
「あの桜じゃなんじゃない。先の石段を上った本堂の前辺りに、桜だと思うのがあるわよ。」
「あー、ほんとだ。あそこだーきっと。行って来るよ。」と言い残してひーちゃんは、
飛ぶように坂道を駆け上がっていきます。
本堂の処に着いたらしんですが、僕の視線から消えてしまいましたが、暫くし
てくして、OKのサインを出しながら坂を下って着ました。
「シュンちゃん、ダンナさんを向かえに行ってね。」とマーちゃんがドアを開けてくれたので、
一目さんに走って、ひーちゃんに駆け寄った。
ひーちゃんは、桜の花が未だ、未だなのか、土手のかたくりの花、ふきのと
うや、つくしをめがけカメラのシャッターを押していますが。
ぼくは、シャーと土手に向けて、気持ちよくオシッコをしました。
一週間後、二人と僕とで桜さんを訪れました。満開で山里の古木は綺麗でした。
おじさんに教えられた通りに、道を上って行くと広い道に出ました。
ひーちゃんは、左に折れると、おじさんが直ぐ左だと言ったのに、アクセルを
吹かして1キロばかり山の方へ上って行きますんでス。
「あれ、これは、スーパー農道だよ。べにばなトンネルを抜ければ、滑川に行くじゃない。」
「滑川。」
「東沢小学校のとこだよ。」
「そう、じゃ来すぎてるよ。Uタウンよ。」
と、まーちゃんから言われて、Uタウンして下ってきて先ほど集落から出てきた。
場所の近くまで戻ってくると。
「右手の上お寺さんがらしきが見えるわよ、そこの道を上ってみたら。」
「そうだね。あるある。」
旧道を上って行き、丸い石柱に笠を被った門柱の間からの細い真っ直ぐな参道
の奥にお寺さんが見えました。
「あそこだ。」とひーちゃんは、アクセルを吹かして、駐車場に辿り着きました。
「ほーー。」
兎に角、ひーちゃんは、方向音痴なのか、頑固なのか分かりませんが、集落
の道を進みます。
信号があり、広い道に出ても、付きぬけ細い集落の道を上って行きます。
まーちゃんも何処まで行くのとあきらめ顔をしています。
ひーちゃんも、さすがに不安になってきたのか、
「もっと、上かな、過ぎたのかのかなー。」
との呟きが聞こえて、フロントのガラスを見ると、未だ若いしだれ桜が3部咲きで見え、
家の前でおじさんが庭の手入れをしようとしています。
「見滝寺は未だ先か、聞いてくるよ。」と言って、アイシスさんを止め車から降りました。
マーちゃんから、窓を開けてもらい叔父さんとの会話を聞いてみますと。
「この先、暫く行くと、広い道に出るから、左に曲がって少し行くと左だー。
桜かい、此処でコンナもんだから、まだ早いよ。」
「あ、そうですか、ありがとうございました。」とひーちゃんはお礼を言い、
ホッとした顔して戻ってきた。
「未だ、先だって。」と言ってハンドルをまた、握りました。
時刻は、3時を過ぎておりますが、おやつは車の移動中なのでありません。
大の目から山寺街道に入り風間を過ぎ、高瀬に入ってから、ひーちゃん運転手は道を間違えたようです、
最近出来た広い道を走ったものの、高瀬川を渡る橋の手前で、
「この方角は山寺に行くんじゃない。」と、一人ごとを行って車を止めた。
アイシスさんには、カーナビが、付いているんですが、お寺の名前では案内してくれないそうです。
「この辺りから右に曲がって山沿い行くと方角的に切畑の方面だなあー。」
と、呟いて左折して、直ぐのY字路を左にも曲がって行くと道が細くなって心細くなってきて、
UタウンしてY字路まで戻ってドッチと悩んでいると。
「右に行ってみたら、ソッチだと思うよ。ねーシュンちゃん。」
「わん、わん。」
多分高瀬であろう集落の道をコッチだろうと左に曲がり、橋を渡って、右に折れ鉄道を越えた。
「あれー、ここは、2年前に山灯篭と水鉢を買う時に山寺の石屋さんが、
水鉢を選ぶ時に案内してくれた道で、石置き場がこの辺じゃなかったの。」
「あーそうだ。」
「今日は、後、一本の桜を探して終了、県内これから、何本見れるかなー。
えー、朝日町宮宿の種まき桜、えー、おれの出身地の町にあるんだー。へー。
役場があって、えーと後藤八百屋の後ろあたりだ。へー。
え、大石田町、時折営業で廻っているんだが桜しだれ桜があるんだ。へー。
県民の森の大山桜かー。花山形、今年の桜見物は古木5本ぐらいか。」
と、桜の地図が穴を開くかのように覗いていますが、ぼくの乗っているトヨタ
アイシスさんの窓から外を覗いていますと、両脇に止めている車がトヨタ、日産、
ホンダ、マツダ、三菱と5台も変わりました。
「シュナ、トイレに行ってくるから待ってナ。」
と、言い残し、ひーちゃんもマーケットに入っていきましたが、少し経つと、買い物袋を2個ひ―ちゃんが
持ち、マーちゃんが2,3種類の草花を買って戻きて。
「お待たせー、シュンちゃん。」とアイシスさんのドアを開けました。
愛染桜を後にすると、日の光が少し西に向いてきました。
「えーと、これから、モウ一本の桜を見に行こうよ。地図を見ると、風間を通って、切畑辺りだと思うだがなー。」
「市内でも北の東、山の裏側ね。桜見学を終えると夕方になってしまうと悪いから、
蔵王駅の近くのマーケットヤマザワで夕飯の買い物を済ましてから行きましょう。」
「そうー。」
「さくら、未だかなーの前に、買い物か、夕ご飯、肉がイイナ、ワンワン」
マーケットヤマザワの駐車場に車を止めると。
「シュンちゃん、ひーちゃんと車で待っててね。買い物をしてくるから。」と言ってマーケットに入っていきました。
ひーちゃんは、ハンドルの上に乗っけた桜の地図とニラメッコです。
「国道13号に出て、北進して大の目から右に行き、山寺に向かって、風間
を通り、高瀬から右に入って暫く走って切畑あたりかー。」