‘阿武隈高原さくらの旅 ふたりとミニドック’カテゴリーのアーカイブ

17. 国道49号に出るへのパーマリンク

2004 年 4 月 21 日 水曜日

地図の上の平田村沢名目の庚申桜の声に押されて
僕たちを乗せたランクスくんは、県道136号と国道49号が
落ち合うところを目指して力を入れて坂をかけあがると
左カーブとともに坂を上り切って下り坂になりランクスくんは
大きく吸った空気をホッと吐き出している。
 「下りになったら、景色が開けたよ。あの道が国道49号ハズなんだ、
その交差点を右に曲がって信号を通過すると左側に三合の地名があるんだ。
阿部さんの資料に平田村三合の岩倉ザクラと書いてあるよ左側に何か案内があると思うよ。」
 「そんなに言われても覚えられないわよ。右、左、左?ジャ右に曲がるわね。」
馬場ザクラ
僕は、今度はランクスくんの後輪をキキーとでも音を立てて急にでも曲がられて
フッ飛んで仕舞い、また、笑われてしまってドイツ犬のプライドもガタ落ちでなちゃうからね、
いまね両手を運転席と助手席の間のボックスにシガミついて、顎も乗せちゃってね、
後ろ足は後部座席のシートに10本爪をたてて、踏ん張ってるんだランクスくんは、
 「ウムだって。」
そしたらね。マーちゃんは優しいね。ゆっくりと停止して静かに右に折れてくれてさあ。
 「シュンちゃん、大丈夫よ。ダンナさんは鼻が鈍感なんで桜の香りがしたら教えてね。
ここはね平田村と言うんだって、ダンナさんの道案内によると、
いわき市に近い模様よ。郡山が遠くなって、お母さんの匂いも遠くなっているね。」
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16. 天然記念物に注意へのパーマリンク

2004 年 4 月 16 日 金曜日

上羽出庭の夏井二小学校を過ぎ宮作で県道136号と合流して五ノ神をすぎると平田町に入った。
僕は、マーちゃんが後ろのウインドーを開けてくれて、外の空気吸っていたんですが
どの辺で平田村になったかは漢字が読めないのでわかりませんね。
 「ちょっと、道路脇に古そうなさくらがあるわよ。」
 「そうだね。阿部さんの資料にないが、スピード落として徐行してチョウダイ。」
 キキーと急ブレーキ、今度もぼくは後ろの席の背もたれに吹っ飛んだ。
頭と左肩が背もたれにめり込んで、クッションで撥ね返って、また、座席の下です。
 「シュナごめんね。ケガなかった。」
とマーちゃん
 2回目なので犬がゴロンゴロンで格好が付かないので
直ぐにピョンと痛いのを我慢して後ろ席にもどった。
 「シュン偉い。車行き過ぎた、バックバック、
まって、まって後ろから車が来る。オーライ、オーライ」
庚申桜
 サクラと言うのでマーちゃんが座っている運転席側の
後部座席のドア窓から覗くと僕にとっては、
排気ガスの墨でも塗ったように立っている古木だけなのに。
 「天然記念物と庚申桜と書いてあるよ。平田町の天然記念物かなあ・・
荒井さんに調べてもらおうーと。」
と蕾がピンクのさくらをひーちゃんは、しゃがみ込んだり、遠く離れたりして
バカチョンカメラのシャッターを押すと、自動でフラッシュが
辺りを明るくしながら何枚も撮って戻ってきた。ランクスくんのドアをバタンと閉めると
「サー行こう。」
と言いながらシートに座ると同時にマーちゃんがアクセルを踏んだ。
 かすかに聞こえる僕の耳に、
 「かの、え、サルじゃないミニドック、黒墨だけじゃ無わい。
白く化粧した時、“またその日”にオイデ。」
と聞こえた。
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15. 緑の山道へのパーマリンク

2004 年 4 月 14 日 水曜日

後ろ座席の下から、這い上がった僕は、山道らしいので
又半回転でもしたらドイツ犬としてバツが悪いし、犬歯でも折ったら
歯抜け犬でいなけりゃいけなくなるから後ろの席にいよーと。
 国道349号とわかれて県道286号の曲がりくねった上り坂を峠に向かって走る。
「道は厳しくても・・」
とランクスくんは、スローのテンポで歌って上っていく。
 僕は、後ろのドアの肘掛に前足を掛けガラス越しに映る淡い緑、
明るい緑、深い緑を追うように眺めているとね、にわか造りらしい店と
立派な倉庫が目に入ってきたよ。
 「ねー。山菜が売ってそうよ。桧原町のようにきのこ汁あるかもしれないよ。」
とマーちゃんママ。
 「さくら探した帰り、帰り。きのこは秋だよ。
でも、桧原町でのきのこ汁はサービスだけあってキノコより、
大根のほうが多かったよな。」
庚申桜
僕は、きのこ汁は苦手なんだ。何せ肉が無いもんね。
山形の芋子汁には牛肉が入ってるんだけどね、葱が入ってるから、
僕は食べちゃいけないんだってさあ、でもひーちゃんはお湯で一寸しゃぶしゃぶして、
豆腐と牛肉と里芋をチョッピリ食べさせてくれるんだ。
それが味が残っていて醤油の中に砂糖の味がしておいしいんだあ。
ぼくの主治医にひーちゃんが話したらね、マーちゃんと先生から怒られていたよ。
 ランクスくんは、緑の酸素を多く吸いながらも峠を上り終えたらしく、「ホット」息を付いた。
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14. 4本足なのに、油断大敵へのパーマリンク

2004 年 4 月 7 日 水曜日

ぼく達は提灯祭りの桜を後回しにしてひーちゃんの目的地である平田村に急いでいる。
ランクスくんは、マーちゃんがドライバーという訳でもないが
“何処までも行こう”を口ずさみながら快調に走っている。
 「まもなく、永志田のはずだが、あそこだ、
平田町と標識にも書いてある。右にもどってチョダイ。」
 「何の言葉、右ね。」
 めずらしく、マーちゃんママが、アクセルとブレーキを一緒に踏んで
キキーキと音を鳴らして右折した勢いで、後ろのシートに後ろ足、
物入れボックスに前足とライオン立ちしていた僕も、頭が振れて、
前足が滑って、後ろ足で踏ん張ってみたものの、
後ろの座席下に半回転して背中から落ちてしまった。
庚申桜
「はっははあ」とひーちゃんが笑った。
 ランクスくんも意地悪く、
 「うっふ。シートベルとをしてないからさ。」
と低い声。
 ドックのシートベルトなんか無いのに、背中打っちゃたよ。
 「あーら、シュンちゃん可愛そうね。ひどいダンナさんね、
痛くて怖がっているのに、笑ったりして動物だからと言って思いやりが無いんだから。」
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13. 提灯祭りの桜は後でへのパーマリンク

2004 年 3 月 31 日 水曜日

 バタン、バタンとひーちゃんとマーちゃんがドアを閉めて車に戻ってきた。
冷たいお茶を美味しそうに飲んで、ぼくがマーチャンの顔を見つめると。
 「シュンちゃんも喉渇いたでしょう。」
と言ってビニールの袋をカップ代わりにしてお茶を飲ませてくれた。
 ペロペロ、ごくん、ペロペロごくん、
 「う、何時もながらお茶は苦いな。」
 「あといいのシュンちゃん。」
ブルブル、ワン
庚申桜
「出発進行」
とマーちゃんママ
 「平田村は10分くらいで、5キロほど行くと右に左折だって。」
 「右折でないの。」
 「そうそう。」
 「あれ、道路の右側に提灯飾りと演歌と歌っているさくらがあるわよ。寄ってみる。」
 「あーそうだ。でも、阿部さんのデータに無いから時間あったら帰りに、後にしよう。」
 車のランクスくんは、演歌のメロデーに後ろ髪を引かれながらも、
スピードを上げて過ぎ去っていく。
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12. コンビニで尋ね道へのパーマリンク

2004 年 3 月 24 日 水曜日

 「信号を真っ直ぐ行って、あー先ほどの吉野辺の桜で写真機。」
 「落として来たの。」
 「いーや、バカチョンカメラのフイルム無くなったよ。」
 「ビックリさせないでよ。桜とこに戻らなきゃと思ったわよ。」
 「運転してところごめん、信号の先にコンビニがあるからカメラを買うから寄っていこう。
トイレ休憩、水分補給、ガム補給。」
 ぼくは、また、ランクスくんと留守番だ。
 「おい、シュン太。お前さんは、ワンインネットとというヤツでおいしいもんを探せんのか。
良いもんだな、俺なんかカーネットでオクションにかけられちゃうよ。
食べ物なんかは無いよな。そえで、おれの食べ物はレギラーか一寸良くてハイオクしかないよ。」
庚申桜
「あそうー。ダンナさんガムで無くサラミでも買って来ないかな。」
 「え、お前さん、ビールでも飲むのかえ。」
 「ひーちゃんダンナさん、レジでバカチョンカメラ2台とお茶2つとガムを買ってる残念。
店員さんと何か喋ってる。きっと道を確かめてるんだね。」
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11. ワンワンインターネットへのパーマリンク

2004 年 3 月 19 日 金曜日

国道349号を北西に向かう尋ねたい桜が大越町にあるんだって、でもね、
三春の滝桜を夜桜花見と洒落込むんだってさ。ひーちゃん、マーチャンは、
ぼくが家に来る前に2回ほど二人で見てるんだって、凄いんだって。
ぼくは、滝桜というもんを見たことないから化け物かどうかわかんないよ。
そんな訳で、吉野辺の種蒔桜を後にして、南東にランクスくんは
「また、来た道か」と言いながら走っています。
ぼくは、花より団子の方なんで、家を出る前にワンワンインターネットで
美味しい食べ物を探しておいたんですが、マーちゃんが、
ぼくの産まれたところというので郡山を調べてしまったでい。
いわきに近い阿武隈高原との小野町、平田村とだとは、ぼくの好物の特産品がないかな。
庚申桜
ひーちゃんは、道路マップを見ながら
「えーと、国道349を南に行って小野インターを過ぎると信号があって、
県道42号と138号があるんだけど、すげー山道のようだ。だいぶ南下して、
国道349と国道49号とブツカルまで行くと遠回りになるし。」
「オフロードレースじゃ無いからグニャグニャ山道はごめんよ。
気持ち悪くなるからね、またね、ブツカルと痛いからだめよ。」
「あーええー、やはり、県道286号か、地図の上で永氏田から右折か。」
どうやら、平田村という所に行くらしいよ。
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10.吉野辺の種蒔桜へのパーマリンク

2004 年 3 月 17 日 水曜日

ランクスくんに乗る僕。運転手はマーちゃん、ガイドはひーちゃん。
小野インターから信号を左折して西に向かって4,5分のところで。
 「あれだ、右の道端の丘の上にある桜がこの前4人で探した古木の桜だよ。
そこそこの道に入って止めて。」
 「そこそこって、そこ」
 ランクスくんは、農道の左側でなく右側の端に止まった。
「シュン太、右側駐車だけど農道だからどうでもいいだね。」
と小さな声で僕に話しかける。
 「僕はドック法のことは知ってるんだが自動車の交通法は知らないよ。
ドック交通法はドッチでもいいよ、立ちション禁止でもないよ。」
 「そうかい。」
 「なんか、古木の桜にみえないよね。未だ、満開でないのね、花のチッチャイね。」
種蒔桜
「400年の種蒔桜だよ。階段を登って上に行って見ると太いよ、枝が張っているよ。」
 「そうう・・シュナどう。あんたは桜のことなんかわかんないよね。
それより外へ出たいのね。」
 ひーちゃんはカメラを持って車のドアを開け外にでて色々の角度から、
カメラマンになったように、バカチョンカメラで桜を撮っている。
 ぼくは、咲いていることは解るが食べ物でないし余り興味がない。
マーちゃんが外へ出してくれたので、クンクン草の匂いか、
モグラは居ないかなあと更に土に鼻をつけた時。
 「よーくきたなあ・・・400年もこの地で道を眺めでいるがあー。
おまえさんさんのような、ドイツの小さなシュナウザーという犬は初めてじゃ。
一寸顔を見せとくれ。」
 「えええ」
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9.小野町に到着へのパーマリンク

2004 年 3 月 15 日 月曜日

「シュンちゃん、まもなく出発すからね。
だんなさんから外に出してもらってオシッコしてね、
そして、水を飲ませてもらってね。」
 ランクスくんのドアを開けてくれたので、ポンと外へ出て5mほど走った。
 ドラ猫どこだ。ヨークテリシャは。
 「シュナ・ストップ、ストップ。」と僕をひーちゃんが追いかけてきた。
 ハイ、だんなさん、止まったよ。蹴っぽらないで言うこと聞くから。
 「シュナ、何で走るんだバカモン。オシッコか早くせ、
椅子の足じゃだめだよ。アッチアッチ。」
 おしっこを終え、ひーちゃんから水を飲ませてもらった時は美味しかったよ。
そして、口の中のしょっぱさが薄まった感じ。今度は主人さまから
タオルで足を拭いてもらう時ばかりは、ひーちゃんが召使で僕が王様だ。
種蒔桜
「準備OK,急ぎましょう、桜探しを終えたら、夕方に三春の滝桜をもう一度みたいから、
夜になると大変、休憩返上よ、ダンナさん、シュナ早くして、今度は私の運転よ。」
 休憩を終えたランクスくんもマーちゃんママの運転でリラックスして快調に走った。
小野インターチェンジ料金所をゲート通過し小野町到着である。
 「次の信号を左折だよ。3kmほど行くと4日前にかめさん、長岡さん、荒井さんと
4人で探した桜があるよ。」
 ぼくは、運転席と助手席の間に獅子立ちして、こっちかと話を聞いていた。
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8. 昼の愛妻おにぎり弁当へのパーマリンク

2004 年 3 月 10 日 水曜日

 「こら、どら猫あっちにイケ。」
 ガチャガチャと鍵がドアの鍵穴に入りドアが開いた。
 「シュナ、猫を追っ払っておけ、そのくらい役立てポンスケ。
この車も猫が上れないようツルツルになれ、バカモン。」
 「だんなさん。シュナに当たったってショウガナイでしょ、
汚い猫の足跡を雑巾タオルで拭いてよ。」
 「あいよ。」
 「きょうは、桜冷えなんでね。車のなかで食事しょうね。
ランクスの助手席を倒せば食卓テーブルになるのよ。
シュンちゃん、テーブルに上がってだめよ。降りなさい。」
種蒔桜
前の特等席をテーブルにしちゃったもんだから、ぼくの居場所は運転席か、
でも美味しそうなランチが首を伸ばせば見られるかあ。
シャケと梅干の海苔おにぎり、煮物に、ウインナーにきゅうり漬け、熱いお茶だ、
美味そうゴクンとツバを飲み込んじゃった。いつものように、
ひーちゃんとマーちゃんの顔をみてオネダリしようと。
 え、シャケおにぎり、マーちゃんありがとうね。
マーちゃんが握ったおにぎりの海苔と塩加減が最高だね。
ちくわにウインナー、ひーちゃんポンポン投げて、ホイホイと受けて丸呑みだ、
マーちゃん今度はきゅうり漬け、パリパリ、一寸僕には、ショッパイ感じ。
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