5. 歌謡曲が流れる桜の下で

急にハンドルを切られ冷や汗を掻いたランクスくんは、急な坂道をヒタイに汗をかいて
頑張ってのぼっていく。4本足のぼくは何時も乗せてもらってね、
特にランクスくんには感謝してるんですが、それをランクスくんに言うとね、
「うるさいなあ、これがおれの役割だ文句があるんなら降りて前で引っ張てな。」
と言われるんです。
「駐車場があるよ。車でイッパイね。そこに一台分ちょうど空いているから止めるわよ。
しかし、にぎやかそうな音楽が響いてきますね。」
バックオーライとランクスくんをひーちゃんが呼び込み駐車して、降りようと、
ひーちゃんとまーちゃんがドアを開けると歌謡曲の音符がタバになって中に踊って入ってきた、
僕も音楽好きなんだけど、テンポが違うんで踊れないよ。
ヒガン桜
「音楽も満開だけど、桜も満開ね。どっか桜の下で弁当開きしましょうね。」
ランクスくんに積んであった弁当とお茶とビニールの敷物を持って
駐車場の土手の桜の木下で弁当をひろげたんだ。
まーちゃんの手作り弁当おいしそう、僕にもお裾分けあると思うよ。
しかし、ひーちゃんは落ちつかない、僕の首輪についたロープを結ぶ杭とか木がそばに無い、
手にかけてみたが僕がチョコチョコ動くので、おにぎりを持っても食べにくいらしい。
ひーちゃんは考えたんだ。足首にロープを結んでしまって安心したらしい。
弁当を食べ始めると、そよ風とともに桜の花が吹雪になって舞い落ちてきた。
「桜吹雪のなかでの弁当開きは初めてね。きれいね。ステキね。」
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