9.小野町に到着
「シュンちゃん、まもなく出発すからね。
だんなさんから外に出してもらってオシッコしてね、
そして、水を飲ませてもらってね。」
ランクスくんのドアを開けてくれたので、ポンと外へ出て5mほど走った。
ドラ猫どこだ。ヨークテリシャは。
「シュナ・ストップ、ストップ。」と僕をひーちゃんが追いかけてきた。
ハイ、だんなさん、止まったよ。蹴っぽらないで言うこと聞くから。
「シュナ、何で走るんだバカモン。オシッコか早くせ、
椅子の足じゃだめだよ。アッチアッチ。」
おしっこを終え、ひーちゃんから水を飲ませてもらった時は美味しかったよ。
そして、口の中のしょっぱさが薄まった感じ。今度は主人さまから
タオルで足を拭いてもらう時ばかりは、ひーちゃんが召使で僕が王様だ。
「準備OK,急ぎましょう、桜探しを終えたら、夕方に三春の滝桜をもう一度みたいから、
夜になると大変、休憩返上よ、ダンナさん、シュナ早くして、今度は私の運転よ。」
休憩を終えたランクスくんもマーちゃんママの運転でリラックスして快調に走った。
小野インターチェンジ料金所をゲート通過し小野町到着である。
「次の信号を左折だよ。3kmほど行くと4日前にかめさん、長岡さん、荒井さんと
4人で探した桜があるよ。」
ぼくは、運転席と助手席の間に獅子立ちして、こっちかと話を聞いていた。
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