七ツ田の弘法サクラ

 中沼の集落から、真っ直ぐに伸びた広い道を西に向かい気持ちよく走っていくと
花工房の建物が見え、建物の道を挟んだところに車が多く駐車しているのが見えます。
  更に近づくと花見の見物者、カメラマン、そして、老人クラブのバスまで見え、
車椅子で見物を終えて車に戻ろうとしている姿も見えます。
 「あそこ、そこの駐車場に入ろう。左に入ろう。」
 「そんなに慌てなくとも、サクラに足がないから逃げませんから、大丈夫。」
 「そうだね。」と言ってひーちゃんは、桜からは目を離しませんが、
ユックリとカメラを持って外に出ると、まーちゃんも。
 
 「シュンちゃん、チョットお留守番ね。」と言い残して二人で桜の方に歩んでいきます。
天気が良いので窓を三分の一程、開けて行ってくれたので、無理無理、
外に顔を出し二人と桜を眺めて、耳を澄ましていますと。
 二人は、一言、二言話をしたと思ったらです。マーちゃんは、花工房に入っていき、
ひーちゃんは桜の前に佇むでいましたが、800年、へー800年、そうかね。
800年と言いながら写真をバシャ、バシャと撮っています。
 祠と石碑を守るように、青空の元で咲く姿の整った桜さんは、オホン、ゴホンと
言いながらポーズをとっています。
 僕は、チョット昼寝と寝てしまい、カシャンとアイシスさんのドアロックが外れる音で
目を覚まして外を見ると。
 ひーちゃんは、カメラを首に掛けながら、野菜らしきビニールの袋を両手に持ち窓前に立っています。
 「シュンちゃんのお待たせ。帰ろうね。」と言う声と供に、マーちゃんが乗り込んできました。 
七ツ田の弘法桜

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