畑にもどった屋敷跡に咲く枝垂れ桜

 「桜ガイドブックの咲いている風景と違うよなー、畑の真ん中の写真だよなー。」
 「右の方の林と家がある畑がある方かもしれないわよ。直ぐ後ろに、あちら 
  に行く道があるからバックして行ってみましょう。」
 「そうかもしんないなあー」
 「ワンワン。」
 細い集落の道をゆっくり走り、枝垂れ桜の咲く家屋敷を左に曲がると右手の畑の奥に
桜が見えました。
 「あれだよ。あの桜だよ。何処からアソコに行けばよいのかなあー。前にある雑木林の方かな。
ここで降りるかね。」
と、ひーちゃんは、道があるのか無いのか分からない木立の中を通って桜に向かって行きました。
 「シュンちゃん、Uタウンして待ってましょうね。」
市之丞のシダレザクラ
 少し、待っていると、僕も、マーちゃんもポカポカ陽気に誘われコックリ、
コックリしてしまい、コックリが大きすぎてビックリして、フロントのガラスから前を見ると、
ひーちゃんが中年の細身の女性と話しをしてます。
 「ワンワン。」とまーちゃんを起こすと
 「あら、桜の写真を撮り終えたのね。行こうね。」と二人の近くまで来ると
ひーちゃんが乗り込んで来ました。
 「あれが矢張り、市之丞の桜だってさあー、偶然にも、あのお母さんの土地の桜なんだって、
曾爺ちゃんが植えたって聞いているって、最近、桜の写真に載ってから見学に来るようになったん
だってさあー、今の家が此処だって。・・あー小林さんだったかな。」

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