老いて花咲く桜

 アイシスさんは、Uタウンして、歩くスピードで戻ります。
 「左のあの辺だよ。」
 「左に、細い道とその、少し前に大きい屋根の建物があるわよ。」
 「あまり大きくないが桜の花が咲いているね。行ってみよう。」
 「失礼して、敷地の中まで、ここで、駐車するわね。前建物は、新しく公民館か何かじゃないの。
 えー、グループホーム桜木荘だって。」
 「左のあれ、桜、あれかな、見てくるね。」
 と言い残し、ひーちゃんはカメラを持って桜の方の傍に立つと丸と言う字を指
で作って合図して来ました。
 「シュンちゃんも車から降りて休憩よ。オシッコしようね。ひーちゃんの様に慌てないでね。
首輪とリードを付けてね。」
長兵衛屋敷の枝垂れ桜
 敷地の外でオシッコを済ませて、桜さんの処に行って見ますと、幹が空洞に成り中から
新しい幹が出ではいますが、痛ましい程年を経た桜さんが懸命に花を咲かせているようでした。
 写真を撮り終えたひーちゃんは裏小路に出て。
「ここが桜小路か、長兵衛屋敷跡、豊島家敷跡か。」と独り言を言っています。

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