昼時に公園広場に集まる人

国土地理院がある国の合同庁舎を出ると道を挟んで榴岡公園があるが、
「つつじ」の名前とは別な顔をもった仙台でも指折りに賑わう桜花見の場所でもある。
 テクテクと公園の中に足を入れた。
国立競技場のフィールド程の広さの多目的広場が広がっている。
広場の中に入り東に視線を移すと奥に大正時代ロマンが漂う洋風の建物が
広場にマッチして建っている。
 左手、右手の手前には、満開の染井吉野の太い幹の桜が、
枝垂れるかのように花をいっぱい付けて背丈まで垂れ下がっている。
 小さな子供を連れたお母さんたち数組が話をしながらゆっくりと散歩している。
ノンビリとした広場の空間を邪魔するように、何処からとなくネクタイをしめたサラリーマン、
OL、カップルが公園の中に蝶が飛んでくるかのように吸い込まれてくる。
親王桜
蝶ではなく腹の虫がグーと鳴いた。
 「昼時間か。花より弁当かなあー。」
と呟きながら西の方にテクテクと歩く。
百年以上も経つであろう染井吉野の花びらが風に吹かれて楽しそうに揺れ、
上空では数羽の鳶が満開だよーと言いたげに旋回している。

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