1. 上町のよっちゃんだーー

家の前にブーと車がとまった。
 「ワン、ワン、ワン・・・ワン。」
と、ぼくがマーちゃんを守らなきゃいけないと警戒心を露骨にしているにも関わらず
玄関とがカラカラと開いて。
 「シュナ、シュナ、私よ、そんなに吠えないでよ。私、こんにちわ。」
と聞き覚えのある声がしたんです。しかし、ぼくは、未だ、警戒心を解く訳にいかず
玄関に入ってきた人の足元に「ワンワン。」と言いながらクンクン匂いを嗅ぐとヤッパリか、
 「上町のよっちゃんだーー。」
 「シュナ、シューナ、私、分かった。」
との声と同じくして。
大山桜
「シュナ、こら。」
というひーちゃんの怖い声が飛んできた。
 「ひろっさん、こんにちは、今日は少し雨模様よ。マコは準備OK。」
 「ねーちゃん、早いんじゃない。あーら、おにーさん、ご苦労さま、
上がって、上がってお茶飲んで。」
 「おとーーさん、後ろにいたのー、庭木を見てたんじゃなかった。」
 上町のユーちゃんおんチャンだーーー。
 「マコ、いいから、出かけるよ。お茶飲んで出発すると、昼になっちゃうわよ。」
 「じゃー、今行くから、シュンちゃんもダンナさんも早く車に乗ってんね。」
とぼくも急いで準備してランクスくんに乗り込み、
よっちゃんが運転する車に先導され家を出発しましたが。
 「何処へ行くんでしょうか。」

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