1. 只見の水・会津のこころ

越後境の西会津を後にして国道49号を東に走る。藤橋から見る只見川は、
行く人も阻む豪雪の地から溶け出す一滴、一滴の氷のように冷たい春涙が
集まり谷から下り美しい清流となって流れていく。
 東へ、東へ、会津坂下を通過する。飯豊の山々は
少しずつ、少しずつ小さくなってルームミラーに写る、鵜沼川を渡り、
阿賀川を渡るとフロントガラスを通して眺める会津磐梯山は、
徐々に大きさを増し、飯森山もくっきりと目に映る。
 会津若松の鶴が城や白虎隊は、近世を創りだす歴史のうねりに翻弄された。
石部桜
それは、後世のわたし達に何かを物語ろうとしているかもしれない。
大和人の失われていく義・礼を尊ぶよき慣習が、
頑固なまでの素朴な会津気質が語ろうとしているのだろうか。
 国道49号線は、宮古橋を渡ると阿賀川に沿って南東に方角を変える。
 阿部壽さんのさくら銘木一覧表によると、石部桜は、会津若松市一箕町八幡字石部とある。
一箕町を目指す。
 国道49号線は、神指町高瀬付近で東に方向に右折し街の中を走り、磐越西線の踏切を渡ると一箕町である。
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