七ツ田の弘法桜へのパーマリンク
2008 年 4 月 24 日 木曜日七ツ田の弘法桜
岩手県雫石町長山七ツ田
樹 種 エドヒガンサクラ
樹 高
根 廻 り 8.5メートル
目通り幹周り
推定樹齢 800年
七ツ田の弘法桜
岩手県雫石町長山七ツ田
樹 種 エドヒガンサクラ
樹 高
根 廻 り 8.5メートル
目通り幹周り
推定樹齢 800年
中沼の集落から、真っ直ぐに伸びた広い道を西に向かい気持ちよく走っていくと
花工房の建物が見え、建物の道を挟んだところに車が多く駐車しているのが見えます。
更に近づくと花見の見物者、カメラマン、そして、老人クラブのバスまで見え、
車椅子で見物を終えて車に戻ろうとしている姿も見えます。
「あそこ、そこの駐車場に入ろう。左に入ろう。」
「そんなに慌てなくとも、サクラに足がないから逃げませんから、大丈夫。」
「そうだね。」と言ってひーちゃんは、桜からは目を離しませんが、
ユックリとカメラを持って外に出ると、まーちゃんも。
「シュンちゃん、チョットお留守番ね。」と言い残して二人で桜の方に歩んでいきます。
天気が良いので窓を三分の一程、開けて行ってくれたので、無理無理、
外に顔を出し二人と桜を眺めて、耳を澄ましていますと。
二人は、一言、二言話をしたと思ったらです。マーちゃんは、花工房に入っていき、
ひーちゃんは桜の前に佇むでいましたが、800年、へー800年、そうかね。
800年と言いながら写真をバシャ、バシャと撮っています。
祠と石碑を守るように、青空の元で咲く姿の整った桜さんは、オホン、ゴホンと
言いながらポーズをとっています。
僕は、チョット昼寝と寝てしまい、カシャンとアイシスさんのドアロックが外れる音で
目を覚まして外を見ると。
ひーちゃんは、カメラを首に掛けながら、野菜らしきビニールの袋を両手に持ち窓前に立っています。
「シュンちゃんのお待たせ。帰ろうね。」と言う声と供に、マーちゃんが乗り込んできました。
中沼の桜
岩手県雫石町中沼
樹 種 シダレザクラザクラ、エドヒガンサクラ
本数 5本
樹 高
根 廻 り
目通り幹周り
推定樹齢 80年
田園の道を静かに走ってポツポツ集落住居ある処に止まった。背の高いシダレザクラ、
エドヒガン桜が空き地広場を囲むように、覆うように、春を知らせるように青空一杯に咲いているよ。
と、ひーちゃんが話してしますが、僕にとっては、そんなに難しく言われても困ります。
ひーちゃんは、そんな事を言い残して、もう空き地広場をアッチに行ったり、
コッチに行ったりして、写真を撮っています。
僕もアイシスさんから降りて、さくらさんの傍に行って挨拶をしたんですがぼくにとっては、
上を見たって、さくらさんなのか、誰々さんなのか、余り高いので見えません。
そして、上の方で答えているようですが意味不明なので、
僕は、近くてオシッコをしてアイシスさんに戻りました。
ひーちゃんは、写真を撮り終えて僕らの処に戻って来て、出発かと思っていたら
アイシスさんを通り越してトコトコと歩いて行きます。
いつの間にか運転手になっている、マーちゃんはユックリとアクセルを踏んで跡に付いて
いきますと、家の傍でお母さんが畑仕事をしているところにひーちゃんは近づいて行き、
話しかけました。
「すみません、お尋ねしますが、広場の桜はどの位経った桜なんですかね。」
「桜ですか、じいちゃん達が開拓に入った時に植えたもんだと聞いてるか
ら、入植したのが80年程前だから、その位だと思いますよ。」
「そうですか。80年ですか。ありがとうございました。ところでこの辺の地名は何ですか。」
「中沼というところですよ。」
「ありがとうございました。」とひーちゃん重ねて言いました。
アイシスさんの窓から僕もお礼を言い中沼集落を後にしました。
田沢湖の白山桜を後にして国道46号角館街道に戻り、東に走り峠県境を越えて
岩手県の雫石町を目指して走っていますが、国道46号秋田街道と名前で岩手では
言われているそうです。
アイシスさんの運転もひーちゃん運転手に代わっていますが、大丈夫かな、
シッカリ、カーナビシッカリ見てね。
ひーちゃんの運転は静かなので、まーちゃんと僕は昼寝しています。
小一時間ばかりグッスリ寝て顔を上げて見ますと、カーナビくんとアイシスさんが
左、左、後ろ、後ろと訴えていますが、ひーちゃんはお構いなしの様子。
僕も「わんわん。」とカーナビを見てよと声掛けると、マーちゃんも目を覚ま
して、カーナビを眺めて、「行き過ぎたんじゃない。」と言うとヤット道の脇に
停車しました。
「小岩井農場の付近じゃないかなあー、行き過ぎたー。役場の北の方だ。
カーナビでも詳しくは解んないなあー。解んない。観光協会に電話するよ。」
「そうー。慌てずにいきましょう。」
「交差他を左に農場の方へ向かって、陸橋を越えて直ぐクルリを左に戻って
線路に当たったら右に曲がって西に走ると花工房があるからそこだって。」
今度は素直に、教えて貰った通り西のほうに戻って走っています。
「7.8キロも通り越したな。これは、あれー、右にコンモリと咲いている桜
があるよ。行って見ようー。」と言って嫌がるアイシスさんのハンドルを右に切
りました。
白山桜
秋田県仙北市田沢湖
樹 種 カスミザクラ
樹 高 16メートル
根 廻 り
目通り幹周り
推定樹齢 440年
参考ガイドブック 秋田の桜
田沢のたつこさんの処に近くなっているようですが、昼も近くなっていますし、
アイシスさんも朝ごはんを食べずに出てきたので、腹がグーとなったそうです。
「先の信号から、左だな、田沢湖で昼にしようか。その前に、ガソリン詰めておこう。」
「そうね。」
ガソリンを詰めたアイシスさんは、満腹で、スタンドの人に道を確認して田沢の
たつこさん宅に行くのかなーと思っていたら、湖の見えるところで駐車しました。
僕はたつこさんより、マーちゃんの作った弁当の方がイイのです。
美味しそうにおにぎりを食べてる二人からヤットお裾分けがきました。
「わんわん、美味いです。」
暫らく休憩をして出発です。
「黄金のたつこ姫は、湖の反対側なんで、今日は行かないで桜探しだよ。」
「残念ですがしょうがないですね。」
たつこ姫かーと頷いていると、アイシスさんは田沢湖に来た道を戻り右に折れ
石神集落に入っています。交差点付近右に道路に突き出てエドヒガンの桜が満
開に咲いています。
「左の公民館の隣に小さい祠に前にあるのカスミザクラ、白山桜かな。そこに車を入れて。」
「全然咲いてないわよ。」
鶏がらのような桜さんをひーちゃんは写真を撮っています。僕も近づくと、ゴツゴツ
とした幹の顔で。
「ご苦労さんカスミ桜はまだまだです。」という声が聞こえました。
角館街道の国道46号を北北東に向かってアイシスさんは走っています。
駒ケ岳の山並みに被る白い雪が青空に映えて絵のように美しいとひーちゃんが
話しをしてしますが、色弱の僕ですが何と無く感じとれますが、これから向かお
うしているところが田沢のたつこさんのトコらしんです。
「25歳の独身の頃、たしか、男ばっかし、ライトバンに5人のって、会社の旅行
で大島で泊まり、宮古で止まりながら三陸を周って盛岡に出て、八幡平で止まっ
て秋田に入り田沢湖のたつこさん姫を見て、湖水浴をしてしたんだけど、折角撮った
旅行のフイルムを車の屋根に置き忘れて走ってパーなっちゃたー思い出あるよ。田沢は・。」
「其の時、会社は何人だったの。」
「えーと、女の人1名と、所長1名の7名だったよ。確か。」
「チッチャかったんだね。」
「昔の話はイイんだが、其の時、たつこさんの像は茶グレーだったと記憶していたんだが、
一昨年、来た時には、黄金のたつこさんになっていたよね。」
「そう。」
僕には理解できない話を聞いていますと、アイシスさんはカーナビの案内で、
角館街道から別れて玉川を坂の上るような県道341を走っています。
景色は高原らしい爽やかに変わっています。
市之丞のシダレザクラ
秋田県仙北市角館
樹 種 エドヒガン
樹 高
根 廻 り
目通り幹周り
推定樹齢
参考ガイドブック 秋田の桜
「桜ガイドブックの咲いている風景と違うよなー、畑の真ん中の写真だよなー。」
「右の方の林と家がある畑がある方かもしれないわよ。直ぐ後ろに、あちら
に行く道があるからバックして行ってみましょう。」
「そうかもしんないなあー」
「ワンワン。」
細い集落の道をゆっくり走り、枝垂れ桜の咲く家屋敷を左に曲がると右手の畑の奥に
桜が見えました。
「あれだよ。あの桜だよ。何処からアソコに行けばよいのかなあー。前にある雑木林の方かな。
ここで降りるかね。」
と、ひーちゃんは、道があるのか無いのか分からない木立の中を通って桜に向かって行きました。
「シュンちゃん、Uタウンして待ってましょうね。」
少し、待っていると、僕も、マーちゃんもポカポカ陽気に誘われコックリ、
コックリしてしまい、コックリが大きすぎてビックリして、フロントのガラスから前を見ると、
ひーちゃんが中年の細身の女性と話しをしてます。
「ワンワン。」とまーちゃんを起こすと
「あら、桜の写真を撮り終えたのね。行こうね。」と二人の近くまで来ると
ひーちゃんが乗り込んで来ました。
「あれが矢張り、市之丞の桜だってさあー、偶然にも、あのお母さんの土地の桜なんだって、
曾爺ちゃんが植えたって聞いているって、最近、桜の写真に載ってから見学に来るようになったん
だってさあー、今の家が此処だって。・・あー小林さんだったかな。」