上荻野戸の奥山さんちの桜へのパーマリンク
2006 年 10 月 24 日 火曜日 (著者が勝手に名付けた名前であります。)
山形県天童市上荻野戸784
樹 種 枝垂桜
樹 高 7メ-トル
根 廻 り 3.3メートル
目通り幹周り 3.1メートル
推定樹齢
(著者が勝手に名付けた名前であります。)
山形県天童市上荻野戸784
樹 種 枝垂桜
樹 高 7メ-トル
根 廻 り 3.3メートル
目通り幹周り 3.1メートル
推定樹齢
うーんの板碑の桜をデジカメに収めて車に戻り車をスタートし、天童市内長岡を目指すが、
長岡はもっと西、県営総合運動公園を更に西、国道13号を越えて西側にある。
“ブブ、ブーー”と、車は西北へ向かう。
「チョット待って、確かアソコにも桜、枝垂れ桜があったよな。あるある、降りてみよう。」
と又、車を道路脇に止めて外へ出た。
先ほど、うーんの板碑の桜に樹形が似て、年輪も同じくらいの枝垂桜が、
錦鯉が泳ぐ池のある庭の主木として家を見守っているようである。
写真に桜を収めようとすると板碑の桜のように白い花が西の日に
恥ずかしそうに枝垂れてピンクに染まっている。
秋10月上旬、幹周りを測るために上荻野戸の桜を訪ねて、
家の表札を見ると奥山さんのお宅であった。
玄関の戸が開きにくかったので奥の農作業の小屋を覗くと綺麗でチャーミングなお母さんが
収穫した葡萄の箱詰めをしていた。
「スミマセン、春に見事な桜を見せてもらったんですが、桜の幹周りを測らせて頂きたいですが、
イイですかスミマセン、板碑のとこの見たんですよ。」
「今年は、何時ものように余り花は咲かなかったんですよ。少し元気が無くなったかと思います。
板碑のとこの桜とここはドチラかが分かれらしですよ。」
と、おかあさん。
「樹齢は何年くらいですかね。」
「分かんないですが、80歳になるじいちゃんが小さい時には、すでにあったらしですよ。
家は7代目で150年にですからね。桜はどの位ですかね。」
(著者が勝手に名付けた名前であります。)
山形県天童市上荻野戸771
樹 種 枝垂桜
樹 高 7メ-トル
根 廻 り 3.6メートル
目通り幹周り 2.7メートル
推定樹齢
「この辺に桜があったはず。あった、枝垂れ、古木かもしれない見てみよう、ストップ、ストップ。」
と車を止めてデジカメをもって桜の前に立った。
桜の幹が左に湯殿山、金華山の石碑、右に大神宮の石碑を後ろから守るように
枝垂れ枝の白い白い花が前髪の様に覆っている。
桜の右側の大神宮と刻まれた石碑の右隣に小さな屋根つきの祠がある。
更にその右が側に帽子を被ったように頭の前頭部の額が出っ歯っている石碑二基が
屋根付きの中で立っている。
ナンだろうと説明板を見ると左は成生庄型の典型、右は愛染明王を示す
「ウーン」の趣旨が刻まれた室町時代の板碑と書かれている。
「うーん。」と頷いては見たものの「ウーン」は解ったようで解らない。
枝垂れ桜と板碑と石碑を写真に収めようと道を横断して桜の全景を撮ろうとすると
青空に西の光を一杯浴びた桜の花がピンク色に染まっている。
山寺駅に降り立つと、岩、杉木立、岩の上に建つ庵が蝉時雨に靡くような絶景が目に飛び込む。
駅を背にして道がある。
両側に食堂を兼ねたお土産店があり、道は突き当たりになっていて、
“しずかさ”山寺によく似合う古めかしい木造の旅籠がある。
突き当たりの旅籠を左に折れて走り立谷川の橋を渡り左にカーブ、
右にカーブと山沿い山寺の家並みを車窓に写し西に走っていくと、
山形市街に向かう道と天童に向かう道がVサインになっている交差道がある。
天童温泉の看板に吸い寄せられるように右折したが天童温泉では無く天童長岡に向かうのである。
さくらんぼ、ラフランス、リンゴの花は未だ未だだなあーと、果樹地帯を眺めながら道を数分走る。
両側に家屋が点在していて○○農園さくらんぼ直売の看板も幾つか目に付く。
山形市山寺から天童市荒谷、上荻野戸と移っていく。
「時折通るこの辺は昔に廃れてしまった古道らしき雰囲気があるなー。」
とフロントガラスから前方の道路を・・桜がある石碑もある。
山形県朝日村大網
樹 種 カスミ桜
樹 高 15メ-トル
根 廻 り 4.9メートル
目通り幹周り 3.3メートル
推定樹齢 200年
お寺の駐車場に車を止めると此処は、雪だらけ、
「未だここは冬だー。」
さすがに、大きな屋根には雪は積もっていないが4月の20日過ぎても春は未だ遠いようである。
雪の山の間から土が顔をだしている所に黄色い雪割草が可憐に咲いている美しい光景は、
山郷の春の訪れなのである。
桜は寺の境内かと見渡すと七五三掛桜の説明板あった。
説明板の前には雪折れした杉枝が字を少し塞ぎ、雪の上には葉っぱが散乱しており、
冬将軍と戦った勇者の跡なのか雪が黒く見える。
説明板の上に視線を移すと、6,7本のつっかえ棒に支えられ、根元を雪で覆われ、
花の蕾を拳骨のように硬くした桜が、「ふー」とため息を吐くように立っている。
国道112号を寒河江方面の方向へ車を走らせて行くと
右手に月山あさひ博物館があり渓谷につり橋が架かっている。
このつり橋の中央から谷底目掛けてジャーンプと鳥にでもなったかのように飛び降りていく。
観客からは、歓声と拍手が沸く、私にはトテモ、トテモ、ダメです。
後ろから押されても冗談でないが、今は、何時からオープンするか分からないが
観客もなく静かに、渓谷の向こう岸の旧道トンネル跡に月山ワインが冷たく眠っている。
月山ダムを過ぎ大網の集落に向かう道を左に折れると道はクネクネ、クネクネと上って行く。
両側は雪の山である。
「シチゴサン掛け桜はいつ頃咲きますか。」
「あー、シチゴサン掛けでなく、しめかけ桜(七五三掛)ですよ。
今年は特に雪が多かったので5月の連休でも満開でないと思いますよ。」
3日ほど前朝日村の観光課に桜の情報を電話で聞いたことを思い出した。
七五三掛桜の案内板に誘導され、またクネクネ、クネクネと上って行くと
注連寺というお寺に着いた。
鶴岡公園を出て東に車を走らせ、景色が良い所で春の草花を眺めながら
コンビニ弁当を食べようかと考えていたのだが、羽黒町に入るとドシャ降りの雨になってしまった。
花を眺めながらで無く大粒の春雨を眺め、雨音を聞きながら車内で食べ
満腹になったので少し昼寝をした。
夢の中で桜が雨に打たれて散っている姿を見てビクッと起きて見ると雨が止んでいる。
「さあー、桜が待っている行こうかあー。」
と眠気を覚まして車をスタートした。
櫛引町の玉川寺が桜の名所になっているらしいので立ち寄って見たが、
庭園は由緒有るものであるが桜は未だ早く、スーと立った枝垂れ桜と傘状の桜があったが
古い桜でないようなので早々に今日の最後の目的地朝日村に向かうことにした。
間も無く田植えの農作業が始まる田園風景を眺めながら県道00号を南に走り
今は無い落合ホテルの信号を左折して国道112号に出た。
急な坂を上ると駐車場になっており、左手にお寺の本堂が見え。
車を止め本堂の方へ向かうと綺麗に手入れが行き届いた庭園が目に入ってくる。
母屋を過ぎ右は本堂、左に池があり、その池を覆うように藤棚が延びている。
さぞかしか藤の季節にも絵になりそうな風情である。
池と藤棚から参道の奥のほうへ目を移すと、
太い幹に幾つも幾つもの瘤を持った桜が盆栽風に仕立たように樹形が整って、
未だ1部咲きだよと招いている。
満開に是非見てみたい桜だなあーと思いながら周囲をまわりながら
写真をバシャバシャと撮りたいところであるがデジカメのデータが一杯になって
2,3枚しか取れないバカチョンより撮れないなあーとブツブツ言っているところで
住職の奥さんに出会った。
「古い古い桜ですね。庭もきれいですね。」
「そうですか、ありがとうございます。草も綺麗に取ってますからなんとなくね。
桜のために参道の敷石を移動したり、土を入れ返したりしたんですよ。」
「あーそうですか。とてもスッキリしていいですよ。桜も満開だと綺麗でしょうね。」
「そうですね。今年は花の咲くのが遅いんですよ。いつもだと満開の頃なんですよ。
最近桜見学の方が多くなってね。私が嫁に来た時なんかは桜があるねと
毎日働きに出かけていましたよ。ところで何処からおい出ですか。」
「山形です。」
「遠いところご苦労さんです。これは住職からの愛蔵寺におい出頂いたお礼です。」
と言って愛蔵寺と書かれたお菓子を頂いた。
心の優しさにお礼を言い愛蔵寺を後にした。