2005 年 9 月のアーカイブ

2. 九十九折に上る西蔵王高原へのパーマリンク

2005 年 9 月 28 日 水曜日

僕の家から東に上って行くと、西蔵王有料道路方面の案内板を過ぎると直ぐ
イーグルゴルフ練習場あるんです。ひーちゃんはゴルフは余りやりませんが
(もっとも、ゴルフ素質が無いようですが)経営者は同級生らしいです。
 ゴルフ練習場を真っ直ぐ東に進むと熊野神社、
もっともっと上って行くと東沢小学校がありもっともっと、
上っていくと宝沢地区に蛍の里、もっとモット上っていくと、蔵王ダムがあるんです。
自然が美しい所なんですよ。
 おっと、ゴルフ練習場から右か。西蔵王を通って蔵王温泉の露天風呂に行くんかな。
 ここはこれから、グニャグニャの九十九折の道なんだ、
まーちゃんがレーサーの顔に変わるんですが今日は普通の顔まま、
そうか、先導する車がよっちゃん運転手だから姉を越したら妹でなくなるのかな。
大山桜
「でも、グニャグニャで気持ち悪――い。」
 え、蕎麦、竜山蕎麦、大山そば、00蕎麦だって、蕎麦食べかーー、
ぼくは、犬だから肉がいいなーー。
 やっと、上りが終えて峰のトップだ。ぼくはここが好きなんだよな。
 丸でジェットコースターが落下するように爽快感で降りて、
ポツン、ポツンと両脇に家がある底からグイと上るんだ。
 坂を上り切る当たりに芸工大学から岩波(地名)を通って上ってくる道と
国民宿舎と西蔵王スキー場に向かう道と交差するんだ。
 西蔵王スキー場はね、ようちゃんが幼稚園の時に
下に向かってまっしぐらに滑ったスキー場なんだって、
去年だったか蔵王温泉に向かう時にまーちゃんが話してたんだ。
 ここを曲がらないことは野草園かな、其処だったら水芭蕉も綺麗なんですが思いっきり走れるなあーー。

1. 上町のよっちゃんだーーへのパーマリンク

2005 年 9 月 21 日 水曜日

家の前にブーと車がとまった。
 「ワン、ワン、ワン・・・ワン。」
と、ぼくがマーちゃんを守らなきゃいけないと警戒心を露骨にしているにも関わらず
玄関とがカラカラと開いて。
 「シュナ、シュナ、私よ、そんなに吠えないでよ。私、こんにちわ。」
と聞き覚えのある声がしたんです。しかし、ぼくは、未だ、警戒心を解く訳にいかず
玄関に入ってきた人の足元に「ワンワン。」と言いながらクンクン匂いを嗅ぐとヤッパリか、
 「上町のよっちゃんだーー。」
 「シュナ、シューナ、私、分かった。」
との声と同じくして。
大山桜
「シュナ、こら。」
というひーちゃんの怖い声が飛んできた。
 「ひろっさん、こんにちは、今日は少し雨模様よ。マコは準備OK。」
 「ねーちゃん、早いんじゃない。あーら、おにーさん、ご苦労さま、
上がって、上がってお茶飲んで。」
 「おとーーさん、後ろにいたのー、庭木を見てたんじゃなかった。」
 上町のユーちゃんおんチャンだーーー。
 「マコ、いいから、出かけるよ。お茶飲んで出発すると、昼になっちゃうわよ。」
 「じゃー、今行くから、シュンちゃんもダンナさんも早く車に乗ってんね。」
とぼくも急いで準備してランクスくんに乗り込み、
よっちゃんが運転する車に先導され家を出発しましたが。
 「何処へ行くんでしょうか。」

3. 瘤が火事で燃えちゃまったへのパーマリンク

2005 年 9 月 14 日 水曜日

「信号を右に曲がって間も無くして左に上がる道があるんですって。」
 「やっぱり、真っ直ぐでしたね。出発します。」
 「カメちゃん、左と右とでは大違いだよ。」
と交差点を右折して広い道路に戻り走り出すと。
 「あった、思い出しましたよ。あの道ですよ。
あそこを上った所の建物の傍にあるんですよ。」
 車は狭い坂道を上り切ると大きな屋根をもった昔ながら農家の家が現れた。
建物の前の屋敷畑は見事に手入れされている。
細道の右手は杉木立と雑木で鬱蒼としている。
 「カメさん、あれですか。」
 「あれですよ。あの古い巨木が桜です。やっぱり、花は全然咲いてないですね。」
 桜は大きな作業小屋の傍で建物を覆うように立っている。
 車を小屋の後ろに止めて三人は桜に近づくと、苔を生えながらも
風雪に耐え忍んだ古木が静かにながらも、
病気でもして幹の一部を切り取る手術を受けたかのように
少し元気のない息をしているようである。
 桜の写真を撮り終えたカメさんと私は、
桜と小屋の隙間を潜り抜け大きな家の玄関の戸を開けた。
鳥谷脇の桜
 「こんちわ。こんにちは。ごめん下さーーい。」
 と家の中に呼びかけてが静かな家に声が吸い込まれていった。
 「こんにちは。ごめん下さい。」
 「カメさん留守ですね。」
 「そうですね。」
と家の前で建物を眺めていると。
麦わら帽子に手ぬぐいで顔を日焼けを防ぎ、エプロンを掛け、
ゴム長の農作業の姿の小柄のおばーさんが戻ってきた。
 「こんにちは、一昨年もお邪魔したんでした。また、桜を見にきました。」
 「そうであんすか。花はまだでんすー。」
 「古い桜ですね。幹の部分は腐れたんで削ったんですか。」
 「あのところにデッカイ瘤があったす。わらすっこが登って遊んだもんだ。
随分前に小屋が火事になって瘤も燃えちゃまってんだー。」
 優しいばーちゃんと話を終えると記念に写真を撮ろうとするが遠慮気味に断る、
是非ににと誘って、ばーちゃんを中心にして並んだ。カメラノレンズに高台の家と
3人と北上の平原と青空が爽やかに映し出されいた。

2. 坂の上の000さんトコの桜だよへのパーマリンク

2005 年 9 月 7 日 水曜日

秋田道の北上西インターのゲートを3人の乗った車が出た。
 「インターを出て真っ直ぐに行ったと記憶しているんだけど。
信号あるね、広い道路を横切って。真っ直ぐ、真っ直ぐ。」
 「カメさん、この道はーー、何時か来た道だと思うけど、
どうー見ても農道だよ。前を見ても田んぼだよ。」
 「あれー、違うかな、真っ直ぐと記憶していたんですが、
坂を上った所に在るんですよ。道が違うようですね。
ユータウンして広い道路に戻りますね。」
と広い道まで戻ってきた。
 「インターから、左に曲がったんっだったかね。右に曲がって見ますよ。」
 「そー、慌てずに行きましょう。」
 「やっぱり、広い道を真っ直ぐ、真っ直ぐなんでしたね。
そして、川が有って橋を渡るはずなんですよ。
あった、橋がありました間違いは無いですが真っ直ぐな筈が大きくカーブしてますね。」
 「カメちゃん、一本道と言うことだ。あんまり気にしないていいよ。」
鳥谷脇の桜
「交差点、信号があるね。確か右に行ったと記憶してるから、右に曲がりますよ。」
 集落の中心と見受けられる建物が連なっている交差点を右折した。
 「カメちゃん、聞いたほうがイイんじゃない。丁度タクシー会社があるよ。」
 「そうだね。」
 「私が車いる運転手に来てますよ。」
と車を降りタクシー会社の事務所と同じ建物の屋根付き駐車場に止まっている
タクシーの運転手に尋ねた。
 「スミマセン、横川目はどの辺ですか。」
 「ココだよ。」
 「あ、ここですか。じゃあー、鳥谷脇の古木の桜はどの辺ですか。」
 「さくらかえ、000さんトコの桜だよ。」
 「000さんってどの辺ですか。」
 「その信号を右に行って間も無く左に上がる道があるよ。そこだよ。」
 「そうですか、有難うございました。」
と礼を言って車のドアを開けようとして道端を見ると“和賀役場跡”と書かれた
小さな碑が「よく来たね。」と微笑んでいるようである。