2004 年 2 月のアーカイブ

5. 東北自動車道をスピードアップへのパーマリンク

2004 年 2 月 25 日 水曜日

 普段は、奥さんマーちゃんが運転してるランクスくんも
主人のひーちゃんが運転なんで良いとこを見せようと張り切っているんだ。
 「シュナタッタ太くんガソリンも鱈腹食べたし、
オイルOK、馬力を上げるからシッカリつかまってな」
だって。
 ぼくは、ひーちゃんの運転席とマーちゃんの助手席の間の収納ボックスに前足、
後ろの席のシートに後ろ足で踏ん張って、顔をひーちゃんの肩の前に出し、
仁王踏ん張りで前を見ている。マーちゃんとひーちゃんが何か色々喋っているが
あんまり踏ん張っているので、ぼくの垂れ耳も踏ん張って耳の穴まで塞いでいて
聞こえにくく話の内容がわからない。
 道路がドンドン迫ってきて景色がドンドン流されていき風は顔に当たらないが、
スピード感が物凄くある。窓からでも顔をだしたら窒息しそうです。
種蒔桜
「ランクスくん頑張りすぎないように、後で疲れるよ」
と言ったら
 「OK」
だって。
 「シュナ太郎、東北自動車道路に入るよ。」
 耳元でひーちゃん声のデカイ声が鼓膜に響き、
垂れ耳も上に上がってしまうと同時に、ぼくの緊張感も解けた。
 「左が福島、右が仙台」
とマーちゃん
 「右が福島、左が仙台だよ。」
 「何回きても、間違うわよね」
とマーちゃん。
 ぼくなんか、極度の緊張感と幾つものトンネルの明暗で前足、
後足が棒のようになっちまって、後右左足、前左右足ブルブル、プラプラ体操だ。
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4. 高速道路でびゅんびゅんへのパーマリンク

2004 年 2 月 18 日 水曜日

 「さあ、行くぞ、シュナ太郎」
と別にぼくの名前を呼ばなくていいんですが、
出発の合図をしてひーちゃんドライバー運転する車は家を出たんです。
 車くんは性がトヨタ、名がランクスくんといいます。
 ぼくの家は、山形県庁から南へ歩いて4.5分の千歳山のつながる山の裾にあってね、
ぼくの家から高速道路山形道インターまで4,5分の距離なんだよ。
 奥さん主人のマーちゃんは助手席、ぼくは、後ろの席に乗った。
出発すると直ぐに、後ろの席の窓を開けてくれたので、
ぼくは窓から顔を出して、周りの景色に「バイバイ」していると、
信号を右折し大通りに出たヒーちゃんの運転するランクスくんが、
40キロ、50キロ、60キロとスピードを上げるんでぼくの顔と頭の毛が
オオルバックになっているのをサイドミラーで見たヒーちゃんがね。
 「わっはは、怪傑ハリマオだぜシュナ介」
種蒔桜
ぼくは、怪傑ハリマオなんて知らないからさあ、カッコいいんだろうと思ってたら、
スピードをダウンして山形蔵王インターゲートを抜けて高速道山形道に乗った。
 ランクスくんは頑張って、60キロ、70キロ、90キロとスピードを上げ唐松トンネル、
さすがのぼくも猛烈な風とトンネルの排気の匂いで息もつけない。
 「シュンちゃん、窓を閉めるよ。」
 とマーちゃんは声を掛けてくれた。
 ぼくが1歳ころにね、車の窓の外に顔出していたら、
スピードがグングン上がってきた時、ひーちゃんが窓のガラスを急に閉めたんだ。
ぼくは窓に首が挟まれて苦しくてヒドイ目にあったことがあるんだよ。
 「可愛そう、可愛そう。旦那さんが挟まれたら良かったのに。」
とマーちゃんに、ひーちゃんが怒られていたんだが、
ぼくも90キロのスピードまで首を出していたんだから、
仕方ないけどギロチンにあったと思ったですよ。
 笹谷峠を越えて宮城、福島だ。
 「わんわん」
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3. 「さあー行こうよ、ぼくの生まれた福島に」へのパーマリンク

2004 年 2 月 12 日 木曜日

 「ぶーー、ぶうー」
 あ~ダンナさんのひーちゃんが帰ってきた。居間のガラス戸の前で、
床の間の障子戸の前とあっちこっちを走り廻って、お帰んなさい、お帰んなさい。
 カラカラと玄関の戸が開くと何時ものように中に入ってくるダンナさんの太モモに
ちんちんの格好で前足でお帰りお帰りと甘えるんだけどね。
ダンナさんは、何時ものように、シュナお前か、ただいまヨシヨシと言って上がってしまう。
ぼくは、お帰んなさい、お帰んなさいお疲れさまと言ってるんだだが、ダンナさまには、
 「わん、わん、キャンキャン」しか聞こえでないらしい。
こんなにうれしく迎えているつもりなんでね。
頭でも撫でてくれてばいいのにと何時も思うよ。
種蒔桜
 「早かったね。会社の方は大丈夫なの」
 「今日は土曜日で部課長会議を終わしてね、工程会議は任せてきたよ。
会社のホームページのため、さくらを訪ねて写真を撮ってくると話をして帰ってきたよ。」
 「そう、じゃあ、シュナと準備しておきましたから、着替えして出かけましょうか。」
 ダンナさんは、ネクタイをはずし,着替えをしてカジュアルぽくなった。
 愛妻おにぎりと持ち物を積みこみ、ぼくをひーちゃんがッダッコ、
まーちゃんが玄関の鍵を「ガシャ、ガシャ」しながら
 「戸締り、忘れ物はだいじょうぶね。」。
 「写真機持った。」
 「持っているよ。」 
 「あ・・・地図と阿部さんのさくら名木一覧表忘れた。」
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2. おかあさんのニオイとおにぎりへのパーマリンク

2004 年 2 月 4 日 水曜日

 「シュンちゃん、シュナ、間もなくダンナさんが戻るから準備しててね。」
 ぼくは、何も、着替えもバックも免許証もいらないから、準備はないんだけど、
メシは朝食べちゃったし夜まで無いし、そうか、冷たい水に首輪、タオルか。
 ぼくの奥さん主人のマーちゃんが朝にひーちゃんとようちゃんを送り出したときにね。
 「きょう、シュナ、あんたが生まれた福島の郡山近くにさくらを探しにいくから、
連れて行ってあげるよ。シュンちゃんもおかあさんと離れて一人ぼっちでさみしいね。
おかあさんに逢えないけどおかあさんのニオイがするかもしれないね。」
種蒔桜
 といってくれたよ、一寸涙が出てきちゃった。
 マーちゃんは洗濯を済まして、梅干とシャケのおにぎりを握りながらね。
「今日は、レストランに入らずにおにぎりとおかずとお茶の昼。
シュナのダンナさんは、田舎育ちの割合に靴とか時計とかブランド好きで、
息子たちは仕送りと大学浪人でたいへん。シュンちゃんは、散髪代、
高級ドックフードで出費が多く、節約しなきゃあ。」
 だってさあ、ぼくのこともあったので申し訳なく思うんですよ。
でも、マーちゃんはニコニコしているからぼくわかるんだ。
 愛妻おにぎりなんださ。
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