5. 東北自動車道をスピードアップへのパーマリンク
2004 年 2 月 25 日 水曜日 普段は、奥さんマーちゃんが運転してるランクスくんも
主人のひーちゃんが運転なんで良いとこを見せようと張り切っているんだ。
「シュナタッタ太くんガソリンも鱈腹食べたし、
オイルOK、馬力を上げるからシッカリつかまってな」
だって。
ぼくは、ひーちゃんの運転席とマーちゃんの助手席の間の収納ボックスに前足、
後ろの席のシートに後ろ足で踏ん張って、顔をひーちゃんの肩の前に出し、
仁王踏ん張りで前を見ている。マーちゃんとひーちゃんが何か色々喋っているが
あんまり踏ん張っているので、ぼくの垂れ耳も踏ん張って耳の穴まで塞いでいて
聞こえにくく話の内容がわからない。
道路がドンドン迫ってきて景色がドンドン流されていき風は顔に当たらないが、
スピード感が物凄くある。窓からでも顔をだしたら窒息しそうです。
「ランクスくん頑張りすぎないように、後で疲れるよ」
と言ったら
「OK」
だって。
「シュナ太郎、東北自動車道路に入るよ。」
耳元でひーちゃん声のデカイ声が鼓膜に響き、
垂れ耳も上に上がってしまうと同時に、ぼくの緊張感も解けた。
「左が福島、右が仙台」
とマーちゃん
「右が福島、左が仙台だよ。」
「何回きても、間違うわよね」
とマーちゃん。
ぼくなんか、極度の緊張感と幾つものトンネルの明暗で前足、
後足が棒のようになっちまって、後右左足、前左右足ブルブル、プラプラ体操だ。
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