2003 年 5 月のアーカイブ

1. 東蔵王の裾野へのパーマリンク

2003 年 5 月 22 日 木曜日

蔵王の山々が連なる奥羽山脈の峰を境にして気候が一変する。
冬は、峰の西は豪雪、東は空っ風。
春、夏の蔵王の山麓は、淡い、深い緑の段通で覆われ、
空から流れる爽やかな風は、緑の森をウエーブして翔けていく。
 人里を離れ。いくさと政争の疲れたこころや、古傷を癒す。
深い深い緑と湧き出る硫黄のお湯で、武将正宗は、高山を越えれば羽前の国、
母や、生まれ育った国、母の香りを不忘できずに、青根の湯船で孤独と郷愁を湯煙に溶かした。
 緑の高原温泉青根を南に九十九折の道を下っていくと樹木の葉が道に覆い被り、
青葉がこころを爽やかにしてくれる。ドライブにはビートルズのメロデーが似合いそう。
風のメロデーにのって森の妖精たちもイエスタデイを唄う。
根返しの桜
リーフのトンネルを抜けると蔵王の山越えのスタートアーチ大鳥居がある道と右で交わる。
左方向の森の中にリゾートホテルが見え、欧風建物が自然に調和する。
 東の方向に向かって緩やかな坂道を暫く下ると、クランク道でスピードダウン、
瓦屋根に刈り込まれた庭木の旅篭も並ぶ、浴衣下駄の姿の客がみやげの店先を覗き込む。
湯治場、温泉場の湯の香りがする遠苅田温泉である。
 道路沿いには、旅籠つくりの建物が、川沿いには4.5階建ての旅館が並んでいる。
景色の良い温泉場である。
根返しの桜の写真はこちら

4. 良くござしゃったへのパーマリンク

2003 年 5 月 8 日 木曜日

車に戻り桜を目指した。
青い屋根の裏の道をユータウンして北に向かい舗装の広い道路から右折し
狭い農道に入った。デコボコ道を「それ行け」とばかり走る、
200mほど進むと左手の奥に桜が大きく見えた。
 「あった、古木の桜があった。」
更に細い、車一台がやっと通れるガタボコ道を進むと、桜が両手大きく広げて、
 「良くござっしゃった」
と歓迎しているように思える。
 桜の周りに畑か原っぱか、空き地がある、駐車スペースらしき場所で車を止めた。
種蒔桜
古い木片に種蒔桜と書いてあるが古ぼけている。
 桜の木下に、雪の重さに耐え切れずに折れたのだろう太い枝が、
地面に横たわる雪国の自然の厳しさを改めて感じる。
 5分咲きの小さい花が、厳しい寒風や豪雪に何百年も耐え、
春の喜びを分かち合うように口を揃え唄っている。
 原っぱの端に小さな立石には、馬場の墓の文字が刻まれている。
そして、田園の遥か遠くの磐梯山は会津平野を見渡ように眺めている。
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