2002 年 10 月のアーカイブ

1. 只見の水・会津のこころへのパーマリンク

2002 年 10 月 22 日 火曜日

越後境の西会津を後にして国道49号を東に走る。藤橋から見る只見川は、
行く人も阻む豪雪の地から溶け出す一滴、一滴の氷のように冷たい春涙が
集まり谷から下り美しい清流となって流れていく。
 東へ、東へ、会津坂下を通過する。飯豊の山々は
少しずつ、少しずつ小さくなってルームミラーに写る、鵜沼川を渡り、
阿賀川を渡るとフロントガラスを通して眺める会津磐梯山は、
徐々に大きさを増し、飯森山もくっきりと目に映る。
 会津若松の鶴が城や白虎隊は、近世を創りだす歴史のうねりに翻弄された。
石部桜
それは、後世のわたし達に何かを物語ろうとしているかもしれない。
大和人の失われていく義・礼を尊ぶよき慣習が、
頑固なまでの素朴な会津気質が語ろうとしているのだろうか。
 国道49号線は、宮古橋を渡ると阿賀川に沿って南東に方角を変える。
 阿部壽さんのさくら銘木一覧表によると、石部桜は、会津若松市一箕町八幡字石部とある。
一箕町を目指す。
 国道49号線は、神指町高瀬付近で東に方向に右折し街の中を走り、磐越西線の踏切を渡ると一箕町である。
石部桜の写真はこちら

5. 白き雪と花も葉もない桜へのパーマリンク

2002 年 10 月 8 日 火曜日

常泉寺の石柱の周りや、周囲の家の前をウロウロと歩き回った。
「困った。」
ここまで来ながら、桜の場所わからない、帰ろうかと弱気心がよぎった。
しかし、せっかく西会津まできて諦め切れないとスグ強気心が込み上げてきて、
地図と資料を片手に通りを歩いた。店屋に人が奥にいそうであるが
中に入って声を掛けずに歩いた。
先ほど駅に向かう時に通った信号機のある交差点までくると
果物・八百屋さんに主人らしい人が店の中で働いている。
聞かなければと、店の中に地図と資料を持ち入った。
「すみません、古木の桜、野沢にある化け桜がどの辺かわかりませんか。」
と尋ねると。
「ああ、化け桜ですか、どちらの方からきました。
駅の方ですか、少し戻って左側の細い路地を入っていくとあります。
しかし、雪があって行き止まりになっていますよ。行けないと思いますよ。」
化け桜
「あ、そうですか。ありがとうございます。とにかく行ってみます。」
通りを引き返し、路地に踏み入れた。やはり、行き止まりで雪がノッソリある。
しかし、気持ちが先走る。皮靴で雪の上をぬかりながら進むと土手の上に古木があった。
「化けさくらだ。」
行き止まりのところで車の側で待ってくれた荒井さんに手をあげた。
「あったすか」
と声が聞こえたのでもう一度手を振った。
残雪の上を靴がめり込み、靴に雪が入るのを出しながら進み土手の上に上った。
花もない葉もついてない古木が豪雪地のお墓を守ろうと、姿を荒らしく魔人に化けているようである。
後日、福島の新井さんから満開の化けさくらの写真が送られてきた。
化け桜の写真はこちら