‘伊佐須美の歴史が響く 会津高田「馬の墓の種蒔桜」’カテゴリーのアーカイブ

4. 良くござしゃったへのパーマリンク

2003 年 5 月 8 日 木曜日

車に戻り桜を目指した。
青い屋根の裏の道をユータウンして北に向かい舗装の広い道路から右折し
狭い農道に入った。デコボコ道を「それ行け」とばかり走る、
200mほど進むと左手の奥に桜が大きく見えた。
 「あった、古木の桜があった。」
更に細い、車一台がやっと通れるガタボコ道を進むと、桜が両手大きく広げて、
 「良くござっしゃった」
と歓迎しているように思える。
 桜の周りに畑か原っぱか、空き地がある、駐車スペースらしき場所で車を止めた。
種蒔桜
古い木片に種蒔桜と書いてあるが古ぼけている。
 桜の木下に、雪の重さに耐え切れずに折れたのだろう太い枝が、
地面に横たわる雪国の自然の厳しさを改めて感じる。
 5分咲きの小さい花が、厳しい寒風や豪雪に何百年も耐え、
春の喜びを分かち合うように口を揃え唄っている。
 原っぱの端に小さな立石には、馬場の墓の文字が刻まれている。
そして、田園の遥か遠くの磐梯山は会津平野を見渡ように眺めている。
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3. 青い屋根の奥に桜へのパーマリンク

2003 年 4 月 22 日 火曜日

部落の中は、昔ながらの家並みがある、さくらを探しながらゆっくりと進む、
間もなく、家並みが途切れ、部落の端にくると小さな商店があり、
桜の場所を尋ねようとブレーキを踏もうとすると前方に人影ある。
ブレーキからアクセルに足を変え人影まで近づいた。
 
 ビニールハウスの前でおじさん達3,4名話し合っている、多分農作業に関しての話のようだ。
 「すみません、北村の馬場の墓の桜は、この辺にありませんか。」
 「さくら・・・」
 「ああ・・馬場の桜、古いさくらかえ・・あっちだよ」
 「どの方向ですか。」
腕と指を指し、
 「あの、青い屋根の奥にあっから。まだ、満開かわかんねよ」
 「ありがとうございました」
 「アイよ」
 気さくな、優しい人々の教えられた通りに、青屋根の家に向かった。
種蒔桜
広い屋敷に古木の桜が時を刻んでいるのかと一人思いにかられ、
青い屋根の裏が見える場所まで来ると、青い屋根の後ろは道である。
 裏の道に車を止め、降りて桜を探した。
 「無い」
 「有りますか」
 「無いです」
後ろを振り向くと、壁の家が数件並ぶ、昔の街道跡の庄屋なのか
商家なのか分からないが、道と建物が風景にマッチしている。
 しかし、桜はどこにも見当たらない。先ほどのおじさん達を信じるほか無い。
 道の両脇をキョロキョロと目を動かしながら歩き青い屋根の家を抜けると
会津高田の田園が広がる。
 田園の視覚の中に小さく、しかし、枝を広げて目立った樹木が見える。
 「あった、あった、新井さん、あれかも知れない。」
 「あれだ、行ってみよう」
なるほど、先ほど、教えてくれたおじさん達の場所からみると、青い屋根の家の奥である。
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2. 親しいばあちゃん、素朴なおじさんへのパーマリンク

2003 年 4 月 8 日 火曜日

親切さにお礼を言い役場を出た。
役場で教えて貰ったとおり県道を南進すると中学校の案内板があり、左折した。
私は実際のところどちらが南か東か、どの方向に車が走っているか分からない。
ポツポツと住宅が点在する田園地帯である。
車の前方の道路沿いの屋敷畑に3,4人のおばあちゃんが
道路端に座ったり立ったりして話しをしている。
「すみません、北村は、まだ先ですか」
と車の窓腰に声をかけると。
「まだ、先だ。何しに行くんだ。」
と座ったばあちゃんが答えてくれた。
「北村の桜を見に行くんです。」
「桜か、まだ、チョトはやいでかもしんね。」
「行ってみます。ありがとうございました。」
種蒔桜
また、ポツポツと家が点在する、田園地帯を走ったが、
感覚的に北村を通り過ぎたと信号がない道路で信号を発した。
ユータウンしようと、小さな部落に通じる細い道に右折すると、
農家らしい家があり、その家の前の水路池で65、6歳のおじさんが仕事をしている。
新井さんが、車を降り、北村馬の墓の桜の場所を尋ねたて戻ってきた。
「わかんね。」
だってさ。
なるほど、愛想が無く、ぼくとつした会津そのものの男らしい感じがした。
車のアクセルを踏む間もなく、部落の中のT字路の交わり場所に来ると、
古い道標とお地蔵さんがある。きっと近世の前から続く古い道だろう。
右に折れるか、左に折れるか、迷ったが、行き過ぎた感がある。右に折れ、戻ることにした。
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1. 訪ぬる人は親切へのパーマリンク

2003 年 3 月 24 日 月曜日

北会津村の東麻生の種蒔桜を後にして会津高田町を目指した
会津坂下・本郷線から高田街道を西に走った。
鉄道会津本郷線高田駅の近くの御田神社駅の前で直角に折れると
街道の名残がする町並みを通る。
私は、会津平野を左、右に折れ、ユータウンし、グルグル廻ってしまったため、
方向音痴が益々ヒドクなり地図の上の何処にいるのかさえ分からなくなっているが、
同行している荒井さんは、大手ゼネコンのベテラン営業であったため何回も高田に来ている。
県道を左に曲がると言ってるうちに会津高田役場に到着した。
 役場は、横に長く木造建てで古いが白い色で仕上がっているため明るく感じる。
 中に入ると、両側が一望できる。観光課は2階と案内がある。
一回の事務室を通り抜けると増築された別棟があり、階段がある。
階段を昇るとすぐに部屋があり観光課あった。
種蒔桜
 「すみません。」
と声をかけると
 「はい、何でしょうか。」
と口髭を生やした、30歳過ぎの男子職員が、
打ち合わせ中にもかかわらず、優しい眼差しで、こちらに出てきてくれた。 
 「恐縮なんですが、北村の馬の墓の種蒔桜は、どの辺りか教えていただきたいんですが。」
 「馬の墓の桜ですか。県道に出てこう行って、中学校から、こう行くとあります。」
私は、どこがどこだかわからないが、荒井さんは、北村の場所がわかったらしくうなずいた。
 「一寸待って下さい。」
と口髭職員さんが桜を集めた資料集(コピー)から
馬の墓の種蒔桜が書いてある2.3回繰り返して画像が少し落ちてはいたが
写真入資料のコピーを持って来てくれた。本当に親切である。
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