愛染神社の桜(オサヤジの種まき櫻)へのパーマリンク
2008 年 2 月 28 日 木曜日愛染神社の桜(オサヤジの種まき櫻)
山形市大字松原
樹 種 エドヒガン
樹 高
根 廻 り 5.7メートル
目通り幹周り
推定樹齢 600年
愛染神社の桜(オサヤジの種まき櫻)
山形市大字松原
樹 種 エドヒガン
樹 高
根 廻 り 5.7メートル
目通り幹周り
推定樹齢 600年
雑木、杉木立の階段を上り、小さな石の鳥居を潜ろうとすると
木漏れ日が参道を照らしてくれています。
木漏れ日の道案内は、背の小さい僕にとってはありがたい事ですと思いながら
坂道を上り切ると、平らな処に着きました。
辺りを見ますと石碑と灯篭があり、桜が何処かと見渡すと、
ひーちゃんが小さい祠を覆う桜をバシャ、バシャと写真を撮っています。
ぼくは、マーちゃんを引っ張って祠の前まで来ると、ひーちゃんは桜に近寄ったり、
後ろに廻ったりしていましたが、姿が見えなくなってしまいました。
ぼくは、少し心配になり、追っかけようとマーちゃんの顔を見ると、
休憩よと、言う笑顔で、慌てません。
しかし、ひ―ちゃんの姿が見えないので、力一杯でマーちゃんを
50メイター程引っ張ってオサヤジと子丘の上まで行って見ると、ひーちゃんは、
上山に通じる古道に佇み高速道を眺めていました。
僕は、マーちゃんが綱を放してくれたので、一目散にひーちゃんの傍に駆け寄り、
後ろを振り返ると、エドヒガン桜が青空をささえるように咲いていました。
「ザリガニは、ウマイともいえないよなー、今日はザリガニを捕まえに来たんでないよ、
さくら、桜、えーと、地図を見ると、あそこの丘あたりらしいよ。さー行こう。」
「あら、丘の直ぐ後ろに、道路が走っているわよ。えー高速道路ですって。」
「あそこに階段らしきもんがあるよ。そこの広場に止めて見て来るよ。」
とひちゃんは、車を止めて、外へ出て案内板を眺めている。
「ここだっだら、オシッコも出来から、シュンちゃんも行く。」
「ワンワン。」
ひーちゃんが戻ってきた。
「此処だよ、愛染神社は、この丘の上に有るんだよ桜は、
ところでおとうさん達が大鎌をもって小枝の枝払いをしているよ、堰普請かな、松原は。」
「えーー、フシン、不審者でもいるのかな、外へいかない方がいいかなー」
僕は、不安になってきた。
「シュンちゃん、ダンナさんは、写真機持って、もう階段登っているよ、行くわよ。」
日曜日、ぼくは、散歩を追え、朝ごはんを済まして、何時桜見学に行くかと
準備万端ですが、クニちゃんが起きる気配がなく、ぼくも、眠くなってきた
「グー、グー。」
イイ匂いがすると思ったら、昼時だ、良く寝たモンです。
マーちゃんの特製のスパゲッテイだー。クニちゃんも食べてる、朝、昼一緒かなー。
昼食を終え、コーヒーを飲んで三人と僕がユックリしていると、
「松原に、ザリガニ、ジャー無く桜を見に行くよー。」
と、ひ―ちゃんが喚いた。
「行きましょう。」
と、マーちゃん
「僕、イカナヨ。」
と、クニちゃん。
「わんわん。」
と、僕。
思いたったら早いです。もう松原に着きました。
「でも、クニちゃんは、桜に興味がないんだなー、デートかな。」
と、田んぼを眺めながら独り事を呟いていると、ひーちゃんが突然に。
「あー、ザリガニは、おれも、高校時代に此処に獲りに来て、
シッポの部分を 煮て食べたんだ。」
「あそー、北欧のドッカの国でも食べていたのをテレビで見たわよ。」
アキくんの結婚式が終えて、3,4日は、写真を見ながら、
披露宴、花婿、花嫁さんの話で持ちきりでしたが、ひーちゃんが、
急に我に戻ったように、
「桜は何処。」
と言い出しました。
「山形は五部咲きないじゃない。」
と、まーちゃんが言うと。
「シュナ、何で教えないだ。お前は桜の花の匂いがするんだろー。」
と、足蹴りが飛んできそうなので、リビングを出て、ガラス越しにひーちゃんを見てると。
桜の地図を広げてブツブツ言ってます。
少しドアを開けて、耳を澄ますと。
「山形の南は、満開かも、えー、松原にも古木の桜があるんだ。
松原―、クニが小学生の時に、ザリガニを捕まえに行った所だよなー、
なんか、他に有ったような、感じがするがなー。」
「よーちゃんも一緒にいったわよ。」
「松原に古木の桜が有ったんだ。えーと、他にはー。」
と言う事で今年も桜探しが始まりました。
桜前線が東京を越えて、何時白河の関を越えて、
福島、山形に何時ごろに来るんだろうかとか、そろそろ毎年ことながら、
今頃になると、桜の話がボツボツと出始めるんですが、
今年は、話の兆しさえないのです。
え、結婚式が今月、結婚とか披露宴とか、寒い季節に聞いていましたが、
今月とは、ところで誰の結婚式かな、まさか、クニちゃんでないなあー
東京で彼女に振られて山形のぼくんちに帰ってきて、一年経ちますが、
ガールフレンドは、何人かはいるかもしれませんが、
ぼくの、耳のアンテナと鼻の嗅覚によりますと、結婚まではいきませんね。
ジャー、誰、あーー、まーちゃんの実家の長男だって、
まーちゃんの甥っ子のアキくんだって、クニちゃんの従兄弟で、
従兄弟で始めての結婚だってさあー。
それじゃー、さくらの話よりも、花嫁、花婿さんの話だよなー