‘子守堂の桜’カテゴリーのアーカイブ

白鷹町 「子守堂の桜」へのパーマリンク

2007 年 5 月 29 日 火曜日

赤坂の薬師ざくらを後にして、焼きだんご屋の前を通過する。
昭和初期の趣さえ残る小さな村の通りを通過すると、丁字路を右に折れ、太い道路に出る。
 写真のフイルムが無くなったのが気にかかった。50m程行くと店がある。
ガラス戸を開けて中に入って見ると、服がある。文房具もある。たばこもある。
ガム、スナック菓子もある。使い捨てのカメラもあった。
何となく、先ほどから懐かしさが感じる。
(私の生れ育った所は、しらたかの北隣のまちであり、中心から5km程離れたところで
鮎貝より田舎の部落であるが、どこか似通っている。また、私の実家も雑貨商を営んでいた。)
 「こんにちは」 おばさんが顔をだし出てきそうな雰囲気であったが一寸、
間をおいて47,8の店主が「いらしゃい」と顔を出した。
子守堂の桜
 29枚撮りの使い捨てカメラを買い求めて車に戻った。走り出して間もなく桜の案内看板がある。
その交差点から右に折れると坂が急にキツくなり、アクセルを吹かす。
前を見ると右手の土手に桜が見える。しかし、窓からはみ出て枝の上半分が見えない、
また、踏みこむと今度は下半分が見えない。左手に公民館とテントがあった。
駐車してもかまわないだろうとハンドルを左にきり公民館前に車を止めた。
 石原裕次郎の吹き替え歌手が歌っているテープが流れている。
車のドアを開けると音が3倍になって車の中まで音符が入りこんできた。
 テントの前には、醤油色をした玉こんにゃくが湯気を出している鍋を
箸でかき混ぜているおばちゃんがいる。
 「子守堂のさくらあれですか」
 「んだ、んだあ、あれ」
ボツトツとしているが何となく懐かしい。
子守堂の桜
テントの中を覗くと折りたたみ机とパイプ椅子に座ったじいちゃん二人とばあちゃんが
蒟蒻と煮物と握り飯を食べている。
 「帰りに漬物と煮物があっからお茶のんでいがっしゃい」
との声に送られて道路を横切って土手がある畔道に着いた。
桜の由来を一読し細道を登り始め、上を仰ぐと真っ青な空に小さい花を枝一杯に付け万歳をし、
綱を締め、細道の肩に踏ん張っている桜がいた。
子守堂の桜