白鷹町 赤坂の薬師ザクラへのパーマリンク
2007 年 5 月 29 日 火曜日山形と西置賜を隔てる丘陵のなかにトンガリ帽子が目に入る白鷹山である。
国道348号の小滝第1、第2トンネルを抜けると下り坂になり、
山間いを下ると鷹山(タカヤマ)小学校の案内板が見える、.
上杉鷹山公の縁の土地かも知れないなど、あれこれと鷹山公のことを考えていると
視界が急に広がり、出羽丘陵の山々が日本海側と内陸を塞ぐ屏風のように横たわる風景が映る。
屏風には深い緑に薄っすらと霞が立ちこめ、絵画を見ているようでもある。またその風景は、
時空さえゆったり流れる趣さえある。
屏風の手前には西置賜の荒砥の町並みが浮かんでいる、
まち全体がいつも は絵を眺めていようである。
白鷹町の荒砥は、山形鉄道フラワー長井線の折り返し駅であり、
国道287号と国道348号が交わる地域で役場、病院、商店が建ち並ぶ町の中心である。
まち並みは道路の拡張に伴って近代的になり、建物はセットバックされ綺麗であるが、
奥の未改良の部分は、狭い道ながら荒砥の栄えた古き店並が残り、
消え行く時代を偲んでいるようでもある。
荒砥のまちを西に突き抜けると、下り坂になり最上川に架かる荒砥橋に出会う。
雑魚が飛び跳ねる水の流れを見ながら橋を渡ると古典さくらの里鮎貝の入り口である。
橋を渡っても真っ直ぐに伸びる道を走るとが古い町並みが残る道路と交差する。
角には名物焼きだんごの看板がある小さな店がある。
だんごと言えば串に丸い玉が3つ4つ刺されているイメージであるが
鮎貝名物だんごは串にだんごがチクワ状に塗ってあるキリタンポのミニ版のようである。
名物だけあって、ほおばると醤油の焼きが香ばしいくニオイも香ばしく、素朴で美味である。
交差点を右に折れ、更に急な右カーブを曲がると、1kmほどの直線道路が見えた。
左の民家の脇に細い道路がある。
車一台しか通れないその道を進むと、右にカーブし雑木林の土手をのぼる。
杉木立の前に盗賊、落雷に叩かれ、身を3分の1に減らし、
それでも間道の入り口を仁王のうように守り踏ん張る桜がいる。
赤坂の薬師ざくらである。