‘しずかに時が巡る あきた大内町「葛岡のカスミ桜」’カテゴリーのアーカイブ

9. カスミ桜を尋ねての追加へのパーマリンク

2004 年 8 月 25 日 水曜日

満開に咲いたカスミ桜を訪ねて今度何時こられるかわからない
カメさん、長岡さん、私、ショーちゃんは秋田県指定天然記念物400年の樹齢の腰が低い桜の前で
記念写真を撮って駐車場に降りた。
私は一軒のかすみ温泉の全景や周囲の景色を本荘市でかった
バカチョンカメラで撮り終えて駐車場に戻ると、カメさん、長岡さん、ショーちゃんの3人が
沢の方を眺めている。
清らかな沢の流れを見つめて山間の自然を堪能しているに違いないと感じながら
3人の方へ近づくが3人の目は沢の方から離れない。
 「なんかしたんですか。」
と声をかけると、ショーちゃんがニコニコしながらこちらに歩いて来た。
カスミ桜
 「あのですね、沢の向こうの道路に2匹の白い猫がいたんですよ。
 それがですね。ふっふ、道の真ん中で愛し合っていてですよ、車が音を立てて前から来ても
 愛が止まらないですよ。車の運転手も仕方がないから車を止めて、愛が終わるまで
 邪魔をしないようにしてくれたんですよ。」
とショーちゃんは楽しそうである。
 「えー」
と沢の向こうの先ほど走ってきた道を見ると、車もすでになく2匹の猫が道の端の草むら付近にいる。
 
「あの猫たちですよ。」
と指をさした。
 カメさん、長岡さん、私、ショーちゃんはカスミ桜より猫の話に花を咲かせて車に戻った。
 沢の流れが今度は夫婦で来てねとささやいて、白い猫たちは今度来るときは
大家族で迎えますよと見送っているようである。
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8. トタンの笠を被ったへの字の桜へのパーマリンク

2004 年 8 月 18 日 水曜日

かすみ温泉の駐車場からカメさん、長岡さん、私、ショーちゃんの4人の男は、
高さ5m程の土手を上り土手の途中まで来たとき、一台車が駐車場に滑り込むようにしてとまった。
そして、夫婦であろう二人が土手を上ってくる、私達と同じく桜見学に違いない。
土手を上ると、
「遠くからご苦労さん。未だ花は10日程早いんです。」
カスミ桜
と腰からフカブカと頭を地面まで着けて謝っているような古木の桜が、
腰にトタンの笠を上げてイタイタしく折れ曲りながらも、枝を張り、花を咲かそうとしている。
カスミ桜の奧には、人気が無く、朽ちはじめている藁葺き屋根の家が、
こちらを見つめているようである。
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7. かすみ温泉へのパーマリンク

2004 年 8 月 11 日 水曜日

 「あれだよ。かすみ温泉はきっと」
とカメさんが声を上げた。
 多分、2・3軒の温泉宿が湯煙を棚引かせながらひっそりお客さんを待っている光景を想像したが、
峠を下ると直ぐに道が広くなり右手の沢の傍にポツンと一軒の古ぼかしい現代建ての
宴会場、食堂風の大きな建物が見え、かすみ温泉と看板があげられてあった。
 「民宿かな。温泉だ。かすみ温泉と書かれてありますよ。」
とショーちゃん運転手が車を道路の端に止めた。
 車を降りて沢に架かる橋を渡ろうと近づくと向岸のかすみ温泉の方に
矢印とカスミさくらと書かれているギ木つくりの道しるべがあった。
カスミ桜
 「向こうですよ。温泉のところにあるんですよ。」
と私の声もカン高くなった。
 かすみ温泉に引き込まれるようにして4人は橋を渡った。
温泉の玄関付近にも桜らしき古木が見当たらない。
右奥に駐車場があるが沢沿いの樹木にも太い古木の桜が見当たらない。
なにせ、花芽も葉も春の陽気にもかかわらず目をかすかにあけまだ眠いと言っているようで
どの木が桜か分からない。
 「あれじゃないですか。」
とカメさんが駐車場の左奥の上を指差している。
 「あれかなあ・・余り大きくないし、トタン屋根かなんかだよ。」
と長岡さん
 「とにかく行って見ましょう。」
カメさん。

6. 村の中を通って何処へへのパーマリンク

2004 年 8 月 4 日 水曜日

カメさんと長岡さんが尋ねた店は酒屋さんであった。
ジャージのエプロンを掛けた若い店員から道案内を受けていた。
私は車の中から耳を立てて聞こうとしたがウサギの耳のように長くないので聞こえない。
私も一緒に聞こうと車から降りて聞くことにして店に入った。
 「間も無く行くと、右手に番小屋のところに道あるんですって。
 そこから、その道は進んで左に折れて右に行くと部落があるんだって。
 その中を抜けてズート行くとカスミ桜は知らないがかすみ温泉があるって。
 店員はアルバイトだって。それでさくらを知らないのかな。」
カスミ桜
行き先を聞いた4人組は、番小屋から右、左、右と、静かな農村の合間の曲がりくねった道を、
家を眺めながら通り過ぎると、舗装はしてあるものの、山へ向かう林道のような細い道を登って行く。
「グニャ、グニャと山道、何処へ行くんでしょう。一人じゃ心細く、とても来れないっすね。」
とショーちゃん運転手。
ちょうど峠だろうところに薪を積んで、スノーダンプの置いてある、
山の暮らしに溶け込んでいる一軒の家があった。
私も随分田舎育ちであるが、私の田舎の部落から数キロ上ったところにも、
山に溶け込んだ家があったと郷愁さえ感じた時、
急に下り坂となって林の奥に大きな建物が見えてきた。
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5. 多き緑が間も無く息吹く大内町へのパーマリンク

2004 年 7 月 28 日 水曜日

 「遅かったですね。本荘美人でもいましたか。」
とカメさん。
 「ミセス本荘とミス本荘でしたよ。カスミ桜とかすみ温泉をミセスの方が新聞かなんかで、
 知っているくらいでした。この辺ではまだ、メジャーじゃないんですね。」
 国道107号を進む、奥羽本線のガードをくぐると左手が石垣になって
公園樹木の枝が垂れ下がっている。右手前方に東屋がある池が見えて景観がよい。
国道107号から105号に乗り移り北の方角を目指すまた、奥羽線をオーバーする市街地から、
郊外、郊外から田園地帯そして、大内町に入る、今度は大きく右にカーブし、また奥羽線を越えた。
なんか随分遠回りしているような感じがするが、見知らぬ土地なので仕方が無い。
カスミ桜
林、森、畑、田圃緑が間も無く多き緑が一斉に息吹く田園風景をエンジンの回転を上げながら
4人が乗った車が葛岡かすみ温泉を目指して走る、走る。
 「そろそろ、葛岡じゃないすーか。」
と長岡さんが鳥海ダム調査事務所で戴いたパンフレットを見ながら運転席に声をかけた。
 「そうだね。この辺で聞いてみようね。左前方に酒屋さんがあるよ。
 ショーちゃん、どの辺か聞いて見るからストップしてね。」
とカメさん。
 「アイですよ。」
とショーちゃんは言ってブレーキを踏んで店の前に車を止めた。
 「聞いてきますよ。」
と声をかけカメさんがパンフレットを持って車を出ると、
 「おれも。」
と言って長岡さんも店の前に向かった。
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4. カメラ屋さんに寄るへのパーマリンク

2004 年 7 月 21 日 水曜日

鳥海ダム事務所を出発したショーちゃんの運転する車は
市街地を東に向かって県道105号走っている。
 「カメラを持ってこなかった。カメラ屋さんを見つけたらショーちゃん車を・・・。
 あった、左にあった。左に寄って車をとめてよ。」
私は、車を降り、1つの店舗に3軒のテナントが並ぶ左端にある
カメラ店のドアを開け中に入ると同時に。
 「いらっしゃいませ。」
と若い本荘美人の二人の店員の声が響いた。
 「カメラ、コンパクトカメラください。」
 「何枚撮りがいいですか。ワイドの付いたのもありますが。」
と特に綺麗な店員。
 「ワイドは無しでいいです。24枚撮りを下さい。」
とカメラを買った。
 「ちょっと、お尋ねしますが、大内町のカスミ桜、古い桜なんですが、
 ここからどの位かかりますか。遠いですか。」
と私が聞くと、
カスミ桜
 「桜、なに桜、エッ、カスミ桜ですか。聞いたことないです。かおりちゃん(仮名)知ってる?」
と、もう一人の本荘美人に聞くと。すこし、首を振って
 「大内のどこですか葛岡、やっぱし、知らないですねえー、あけみちゃん(仮名)
と言って店の奥の事務所の方に顔を向けて助け船を求めた。
 「どうしたの。」
と店長なのか、オーナーなのか、元ミス本荘だったかもしれない
垢抜けした40歳前後の女性が奥からカウンター越しに出できてくれた。
私はもう一度二人の本荘美人に話した内容を繰り返すと。
 「あーそう言えば、新聞か、テレビかどっちかで見たことありますね。
 そうだけどカスミ桜は見たことないです。たしか、かすみ温泉があるところですよ。
 ここからは結構遠いですよ。ずいぶん山奥らしいですよ。」
 「そうですか、ありがとうございました。」
 「気をつけてください、山ですから。」
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3. かすみ温泉もあるへのパーマリンク

2004 年 7 月 14 日 水曜日

マユちゃんという秋田美人の事務員がもって来てくれた観光地図秋田
4人の8この目で見ていると。
 「少し北に戻らなきゃなんないですね、へー、カスミ桜があって、かすみ温泉もありますよ。」
と今度は私が気付いた
 「ほんとだ。かすみ温泉、かすみ桜、温泉場かもしれませんね。」
とN課長さん
 「国道105号を行けばいいんですね。」
とカメさん。
 「さくら探し終わったらどちらに向かわれるのですか。」
とN課長さん
 「湯沢の事務所に挨拶して新庄に出て天童に戻り、私は山寺から電車で仙台に戻ります。」
カスミ桜
 「じゃあ、大内からそのまま105号を大曲に出て、大曲ICから高速道に乗って、
 横手から湯沢横手道路経由で湯沢のコースがいいんじゃないですかね。」
とN課長さん
 「そうですね。じゃカスミ郷にいきましょうか。」
とカメさん
 「課長さん、ダムのパンフレットを戴いていいですか。」
と図々しく私が言うと。
 「良いですよ。持っていってください。」
 「長居しまして、スミマセン。お世話になりました。」
と長岡さん
 「いいえ、気を付けて行ってください。」
とニコニコ顔の親切なN課長さんと分かれて鳥海ダム調査事務所を出た
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2. カスミ桜は本荘市の隣町へのパーマリンク

2004 年 7 月 7 日 水曜日

「課長さん実は、大内町葛岡というところに、カスミ桜という300年以上生きている桜があるんですよ。
数年前から東北地方に数十本ある、300年以上の古木の桜を探して歩いているんです。
秋田県にも4本以上ありましてその一本がカスミ桜なんですよ。」
「へー、カスミ桜ですか。そんな桜があるんですか。
地元本荘のマユちゃん(仮名)カスミ桜を知っている。え、知らないって、あーそう。」
「課長さん、何か地図ありますか。」
とカメさん
「鳥海ダムのパンフレットの後ろに確かあったはずですよ。」
とN課長さんは自分の机から
“豊かな水でうるおいを”鳥海ダム
と書いてあるパンフレッドを出して後ろを見て。
カスミ桜
「やっぱり、大内町が全部入っていないので、スケールが小さいね」
といいながらテーブルに置いた。
「課長さん、パンフレットの地図にもカスミ桜と載っていますよ。」
と地図に指を指した長岡さん。
「アッ、本当だ」
と3人の声、ショーちゃん少し離れて座っているので声は無し。
「事務所から、北東で大分離れていますね。でも、本荘市の隣ですからね。
あー、チカちゃん、確か観光地図秋田があったよね。在った。ありがとうね。」
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1. 大内町葛岡はどの辺ですかへのパーマリンク

2004 年 6 月 30 日 水曜日

カメさん、長岡さん、私、ショーちゃんのネクタイ姿の4人は、
秋田市から国道7号沿いにそれぞれの思いを感じながら、春の喜びが青く広がる
穏やかな海を眺め本荘市に入った。
市内の郵便局、合同庁舎のそばの国土交通省鳥海ダム調査事務所の2階事務所の
戸を開けるとまだ、ストーブが置いてある。そのストーブの前にN課長さんが座って仕事をしている。
「ご無沙汰しております。」
とカメさんと長岡さんがまず、挨拶を行った。
「あー、しばらく振りですね。」
とニコニコ顔のN課長さんである。
「お世話になります。」
と私も続いて挨拶をすると、
「あーご一緒ですか。どうも、遠いとこ、ご苦労様です」
とN課長さんの優しいねぎらいでの言葉である。
カスミ桜
「どうぞ、どうぞ。」
と応接セットに案内されて、山形から単身赴任しているN課長さんと
建設省(国土交通省)の用地出身のカメさん、土木技術出身で、
山形工事事務所(山形河川国道事務所)で付き合いがあった長岡さん、
チョッピリ知り合いの私は仕事中にもかかわらず、山形からくるコースや、
同じ用地出身で私の会社に勤めていて亡くなった舘野さんのことなど、
世間話をしているうちに、私の頭に桜のことが浮かんで来た。
「ところで、課長さん大内町葛岡はどの辺に当たりますか。」
「えー、大内、葛岡ですか、なんかしたんですか。」
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