‘阿武隈の流れに栄えた斉理屋敷 丸森町「親王桜」’カテゴリーのアーカイブ

6. 山すその神社をおおう桜へのパーマリンク

2003 年 12 月 10 日 水曜日

また、丘を越え6つ眼は桜を探してきょろきょろとしている時、
先ほど通過してしまったの桜の案内板がある住宅の土手下で、
右の奥をふっと眺めると枝ぶりの良いケヤキのような大きな木が斜面に見える。
 「あった、あれじゃ無いですか野上さん」
 「あれらしいですね。タカさん」
 「さあ、行ってみよう。」
 「案内板の所を曲がらず、案内の通り真っ直ぐ行けば良かったです。」
親王桜
 「でも、奥の住宅に入る通路の感じだからなあ。」
 車を耕作道に乗り入れ、行き止まりの土手の空地に止めた。
 説明案内板には、樹齢659年 うばひがん櫻と書き記されており、坂道を上り、
櫻に近づくと腰にしめ縄をしている古木の櫻が花目を硬く包んで、村の神社を覆うように佇んでいる。
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5. 丘を越え行き過ぎてしまったへのパーマリンク

2003 年 12 月 3 日 水曜日

「ショーちゃん。筆甫小学校が過ぎたよ。桜の所在は。」
 「一寸待ってください。ショーちゃんは運転中なんで私が資料を見ます。
 エーと筆甫字和田となっていいますよ。」
 「野上さん、タカさん、本社の公平さんの話ですと筆甫中学校の手前にJAのガゾリンスタンドと
 筆甫郵便局があるですって、それを右に曲がって上って行くんですって。」
 「あったよ、ガソリンスタンドと郵便局が、右に入る道もあるよ。ショーちゃん右折。」
 「はい、ですよ。」
 ハンドルを右に切った車は、急な坂道と細い道を上って行く、
段々の畑の中を3人の6つの眼は桜を探して前を凝視している。
親王桜
カーブに家屋がある、そして、小さく桜の案内板があるが、もう一寸先とアクセルを踏みこみ
丘を越えたてしまった。なお更道路は細くなるが、舗装はきっちりとしている。
今度は急な下り坂となった。道路の下には、農家の大きな建物があるが古木の桜がない。
 下り坂をすぎると家屋が点在している、丁字農道に地名の細田に至ると記してある。
 「ショーちゃん、来すぎる感じがするよ、和田は細田の手前のだとおもうよ。」
 
 「タカさん、公平さんの話だとガソリンスタンドから間もなくだと言ってましたので、来すぎですよね。」
 「ショーちゃんユータウン」
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4. 筆甫に着いたへのパーマリンク

2003 年 11 月 26 日 水曜日

3人の乗ったカローラは九十九折の道を上っていくと案内板に至る霊山と書かれてある。
 「筆甫の奥に、タカさん、霊山があるですよ。山越せば福島県ですよ。」
 「野上さん、福島県の霊山町ですか。」
 「霊山町か、わかんねすけど県道45号は峰の手前で行き止まりで、
 福島側でも行き止まりでなんですがね、福島県でも県道45号なんです。
 私も筆甫の先に行ったことはないですね。」
親王桜
 カローラは清みきった川の水に元気つけられ、渓谷の中を上っていく。
ポットひざしが明るくなった、田んぼが広がりを見せ、遠くに小さく人家も見え、
その奥に霊山らしき山が大きく見えた。
 「筆甫に着いた。」
 「筆甫ですね野上さん」
 「久しぶりしゃ、何年ぶりか。」
 筆甫谷の小盆地に着いた3人の乗ったカローラは、田んぼ、畑を眺めながら快調に走る。
人家が右手の土手上に過ぎ、集落が近づいてくる。お母さん達立ち話をしている。
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3. 道は、間違いないへのパーマリンク

2003 年 11 月 19 日 水曜日

山へ山へと奥へ奥へと車は走る。
不動尊の国民宿舎あぶくま荘、不動尊後援を通過すると、道路はさらに狭くなり、
内川に沿って山間をぬうように走る。
ポツリ、ポツリと森の中にある山桜は、7分咲き、5分咲き、3分先、蕾とともに気候も
タイムスリップして行くような感じである。
道は、渓谷を這う、山岳道が行き止まりそうである。
どうもしても、小学校、中学校がある大きな集落があるとは頭に浮かばない。
「ショーちゃんホントにこんな山奥かえ。」
「大丈夫と思うんですが。」
親王桜
「タカさん、本当に筆甫集落があって筆甫中学校、小学校があるんですよ。
私も、大河原土木事務所に勤務してたんですから、道は間違いないですよ。
それでも、私ですら、2,3回しか筆甫には行ってないですよ。」
野上さんは、宮城県の仙台土木事務所の所長さんを勤めた人であり、
県内土木事務所を何ヶ所か勤務している。
丸森町筆甫は、大河原土木事務所の管内となっており、
野上さんも若い時に数年間その土木事務所に勤務したことがある。
道案内は、ショーちゃんでは心細いが、野上さんは地域にも土木技術者として
道路パトロール等で来ているため道には詳しく、心強い。
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2. 斉理と情緒がある丸森へのパーマリンク

2003 年 11 月 12 日 水曜日

道路と阿武隈沿いに町並みが連なる。
 「タカさんですね。丸森にさいり屋敷があるんです。次の丁字信号を越えた辺りですよ。
  その信号を左に行くと相馬ですよ。」
 「え、野上さん、さいり屋敷ですか。」
 「昔のこの辺では一番大きかった問屋の屋敷ですよ。」
 「阿武隈川の舟運の問屋ですか。」
 「そうだね。そこの、右側にありますよ。大きい瓦葺きの屋敷ですよ。」
 「あれですか、ショーちゃん、車のスピードを落として。」
 カメラを急いで出し、車の中から写真を横、後ろ向きになりながらも写した。
親王桜
 「野上さん、サイリとはどう書くのですか。」
 「斉藤の斉に理科の理の屋敷ですよ。」
 古き良き時代の情緒を感じる通りを通過した。
 まち並みを過ぎる、家屋が疎らになって行く、所々の道沿いにある桜は満開である
筆甫の桜は何分咲きか楽しみである。
 「ショーちゃん、そこのY字路を左に行けば、筆甫に行くよ。県道45号だよ。」
 「そうですね。去年本社の公平さんが、桜の写真を撮っていますから、
  一応道は聞いておいたんです。どこまでも、どこまでも山の方へ行くと小学校、
  中学校があるんですってそれが目印と話してましたよ。」
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1. 阿武隈の流れと満開の桜へのパーマリンク

2003 年 11 月 5 日 水曜日

仙台から角田を通って櫻を訪ねるカローラは南に向かって走っている。
車の中には、野上さんと私が乗って運転手は、ショーちゃんである。
 国道113号線は左へと直角にカーブして堤防が道路となっている。
 「野上さん、前にも何回か此処通ったことありますね。この川は何と言う川ですか。」
 「ショーちゃん、丸森役場に何回もきたしゃあ、この川は阿武隈川だよ。」
 「そうなんですか」
 前方に橋が見えた。
トラストの橋である阿武隈川の流れと緑の景色に映えて生き生きしている。
親王桜
 目を対岸に移すと堤防の土手に櫻が満開に咲き誇り、
川のせせらぎの調べにのって、さくら、さくらを唄っている。
 車は、たっぷりと流れる川を眺めながら橋の上を走っていくと、
対岸の満開のさくらが大きく膨らんで見えてくる。
 橋を渡ると、道は山が行手をさえぎるようにT字路となって、
右手の方面百合沢弁財天と書き記されている。
 「ショーちゃん、左、左、まちの方だよ、役場の方しゃあ、筆甫は。」
 「左折しまーす。」
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